瀬戸内は、幕末に来日したシルクロードの名付け親でもある地理学者リヒトホーフェンやシーボルトらが「世界一美しい」と絶賛した魅力溢れる地域です。古代から、日本の交通の大動脈として人やモノが行き交うことでいくつもの港町が栄え、独特な文化を培ってきました。また、瀬戸内海には多くの島々が浮かび「多島美」と言われるすばらしい景観を形成しているのも大きな特徴です。さらに、穏やかな海や温暖な気候によって育まれる個性溢れる豊かな食材にも大変恵まれています。瀬戸内海を中心とした広いエリアには、海・島・沿岸部にわたって独特で魅力溢れる資産が数多く存在しています。
瀬戸内エリアに面する各地域では、このような多様な資産をもとに、観光振興につながる様々な取組が行われてきました。さらに効果的な取組が実施できるよう、県や市の行政区分を超えて連携し、瀬戸内の魅力を一体となって発掘・発信するため、兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県の7県で設立されたのが「瀬戸内ブランド推進協議会」です。
世界に誇れる「瀬戸内」が,国内外の人々に認知され,幾度となく訪れてみたい場所として選ばれていること。
瀬戸内エリア共通の観光資源、各地域固有の観光資源などを瀬戸内エリア一体のものとして広く世の中に発信・浸透させ、「瀬戸内」としての相乗効果を得ていくことが、瀬戸内エリア活性化のための重要な取組になります。そのためには、今まで見過ごされてきた瀬戸内ならではの魅力や価値を今一度見直し、再発見し、理解を深めていくことが必要不可欠です。そして、瀬戸内エリア内の方々だけでなく、瀬戸内に興味をもっていただいた方々をも広く巻き込んで、互いの交流を深め、今後の新しい瀬戸内らしさ、すなわち“瀬戸内ブランド”を共に創り上げていくことを目指しています。
世界有数の内海(うちうみ)を共有し、独自で多様な資産から成る内海文化圏。 その特有な文化に触れることで、日常から解放された神秘的な体験を得られる場所。
自然景観・多島美
環境・地域再生・アート
観光・移動・宿泊
おもてなし・心の観光
食・郷土料理・土産
クルーズ・船の活用
歴史・伝統・文化
島々を臨む生活
ドイツの有名な地理学者、リヒトホーフェンは1860年に瀬戸内海に立ち寄り、その美しさを旅行記に託して世界に発表しました。 「広い区域に亙る優美な景色で、これ以上のものは世界の何処にもないであろう。将来この地方は、世界で最も魅力のある場所の一つとして高い評判をかち得、沢山の人々を引き寄せることであろう。 《中略》かくも長い間保たれて来たこの状態が今後も長く続かん事を私は祈る。」 (出典:「支那旅行日記」上巻 慶応書房刊)