「もしも地球が立方体だったら、重力や気象、環境はどうなる?」。子どもたちに科学への関心を持ってもらおうと、公益財団法人「日本科学協会」(東京都)が、地球が立方体になった様子を全編コンピューターグラフィックスで描いた小中学生向けの短編映像を作成した。気象学が専門の木村龍治・東京大名誉教授ら8人の専門家が監修。宇宙船が木星から帰還する途中、突如として地球が一辺1万キロの立方体に姿を変えてしまうというストーリーに仕立てた。四角い地球では、大気や海水が、重力の影響で各面の中央部に凸レンズのように盛り上がって集まる。地上には、月のような真空の場所や、金星のような高温高圧の環境が混在した。人類が生存できるかどうかは続編で明らかになる。木村名誉教授は「現実にはあり得ない世界を科学的に空想することで、球体だからこそ豊かな地球ができていることが分かった。教材を見て、地球環境に対する理解を深めてほしい」と話している。
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