'13/2/4
正木広島県議のリコール成立<動画あり>
道交法違反(無免許運転)の罪で有罪判決が確定した正木篤広島県議(62)=広島市安佐北区=の解職の是非を問う住民投票が3日、投開票された。賛成が4万5812票で、有効投票総数4万7781票の95・88%を占めて過半数に達したため、解職の直接請求(リコール)が成立した。正木氏は失職が決まった。都道府県議のリコールの成立は全国初。
リコールへの反対は1969票で、賛成が4万3843票上回った。無効は431票だった。3日現在の有権者数は12万2664人で、投票率は前回2011年4月の県議選を12・76ポイント下回る39・30%。開票は同区の三入中体育館で、午後9時20分から行われ、午後10時39分に終了した。
正木氏の失職に伴う県議補選は、11月ごろに予定される知事選と併せて実施される。市選管によると、住民投票と事前の署名審査に約6千万円の経費がかかったという。
リコールをめぐっては、正木氏が県議会の2度の辞職勧告に応じなかったことなどを受け、区内の住民団体「正木篤県議のリコールを勧める有志の会」が住民投票に必要な署名数を集め、昨年12月、県選管に本請求した。
正木氏は昨年12月下旬、県選管へ提出した文書1枚の弁明書の中で、「政治家は選挙で選ばれる。進退は有権者の投票に従いたい」などと主張していた。失職となった正木氏は、取材に応じていない。