大学生ら集め振り込め詐欺の疑い

1月31日 20時0分

息子を装ったうその電話をかけて、都内の８３歳の女性から、現金１５００万円をだまし取ったなどとして、男４人が逮捕され、警視庁は複数の大学生などを現金の受け取り役として集め、合わせて数億円をだまし取っていた疑いがあるとみて調べています。
いずれも容疑を否認しているということです。

逮捕されたのは、埼玉県戸田市の無職、小林裕次郎容疑者（２９）ら男４人です。
警視庁の調べによりますと、小林容疑者らは去年８月、東京・墨田区の８３歳の女性の自宅に、息子を装ったうその電話をかけて、現金１５００万円をだまし取ったなどとして、詐欺の疑いが持たれています。
これまでの調べによりますと、グループの男らは「いいアルバイトがある」などと言って、居酒屋などで大学生らに声をかけ、学生の間の口コミも使って、振り込め詐欺の現金の受け取り役を集めていたということで、都内の有名私立大学の大学生ら９人が逮捕されています。
小林容疑者は現金の受け取り役を集めたり、指示を出したりするリーダーの立場だったということです。
警視庁は去年７月からこれまでに、関東地方の高齢者から合わせて数億円をだまし取っていた疑いがあるとみて調べています。
また、資金の一部が暴力団に流れていた疑いがあるとみて組織の実態解明を進めることにしています。
警視庁によりますと、４人はいずれも「身に覚えがない」などと容疑を否認しているということです。