カブレラがＷＢＣ出場辞退　ドミニカ共和国代表、キャンプ専念

　３月開催の第３回ＷＢＣに出場するドミニカ共和国代表の暫定メンバーに入ったメルキー・カブレラ外野手（２８）＝ブルージェイズ＝が新天地での春季キャンプに専念するため、ＷＢＣ出場を辞退する。２日に米放送局ＣＢＳスポーツ（電子版）が報じた。

　カブレラはジャイアンツ所属だった昨季、打率３割４分６厘など好成績を収めたが、尿検査で筋肉増強剤テストステロンに陽性反応を示し、８月中旬に５０試合の出場停止処分を受けた。首位打者のタイトルも辞退した。今季は移籍１年目。汚名返上にかける気持ちも強く、所属球団でのプレーを優先した形だ。

　ドミニカ共和国は先月中旬発表のＷＢＣ暫定メンバー２３人に外野手を３人しか登録していない。残り２人のうち、レンジャーズのクルーズはマイアミの医院から禁止薬物を入手し、使用した疑いが持たれている６選手の１人で、出場停止の可能性もある。残るはブルワーズのゴメスだけで“緊急補強”を迫られている。