九州電力:電気料金値上げ公聴会 企業努力足りない、報酬削減など不十分−−意見陳述人
毎日新聞 2013年02月01日 西部朝刊
審査委員の南賢一弁護士は「陳述人の話を聞くと、やらせメール問題を起こした九電に対する漠とした不信感と、原発再稼働に対する不安感がある」と述べ、不信感を取り除くための情報公開などを九電に求めた。
◇本社移転質問には社長場当たり発言
公聴会で九電への厳しい意見が次々と飛び出し、針のむしろ状態の瓜生社長。意見陳述人から「玄海町に本社を移転すれば安全性をアピールできるのでは」と言われると、思わず「今後の課題」と発言する場面もあった。
移転に前向きともとれ、審査委の大学教授からすぐさま「明確な回答だ。真摯(しんし)な検討をお願いしたい」と確認された。だがその後、瓜生社長は「現時点では難しい」。公聴会後は報道陣に「(移転)場所は玄海と決まっているわけではない」と釈明に追われるなど、場当たり的な発言だったことをうかがわせた。