PR:
市川団十郎さん死去 勘三郎さんに続き…歌舞伎界に衝撃
|
死去した歌舞伎俳優の市川団十郎さん
Photo By スポニチ |
歌舞伎俳優の市川団十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)さんが3日午後9時59分、肺炎のため、東京都港区の虎の門病院で死去した。66歳。東京都出身。葬儀・告別式の日取りは未定。昨年12月から肺炎の兆候がみられるとして都内の病院に入院していた。昨年12月に中村勘三郎さん(享年57)を失ったばかりの歌舞伎界。相次ぐ大物の悲報に大きな衝撃が走った。
団十郎さんの遺体は4日午前0時半ごろ、東京都目黒区の自宅に無言の帰宅をした。その後、歌舞伎俳優の市川染五郎(40)、中村時蔵(57)らが弔問に訪れた。
長男で歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)と、フリーキャスターの小林麻央(30)夫妻は虎の門病院から東京都目黒区の自宅にいったん戻った後、近所にある団十郎さんの自宅に入った。厳しい表情で、取材陣の問いかけには何も答えなかった。
団十郎さんは昨年12月18日に「風邪による体調不良」との理由で京都・南座公演を休演。帰京後に、医師から「肺炎の兆候がみられる」と診断され、都内の病院に入院した。
その後、今年1月の東京・新橋演舞場公演と、3月に予定していた主演舞台「オセロー」の中止を発表。同舞台は団十郎さんにとって初の翻訳劇。それだけに、歌舞伎関係者の間では「体調があまり良くないのでは」とみる向きもあった。
関係者によると、4月2日に開場する新しい歌舞伎座への出演を目標に療養してきたが、免疫力が徐々に低下。容体が急変し、帰らぬ人となった。新歌舞伎座のこけら落とし公演では、いの一番演目「鶴寿千歳」に配役されている。
団十郎さんは海老蔵の「十一代目市川海老蔵襲名披露 五月大歌舞伎」で歌舞伎座に出演中の04年5月9日、体調不良を訴えて入院。急性前骨髄球性白血病と診断されていた。以後、入退院を繰り返し、08年には体質改善のために妹で舞踊家の市川紅梅(63)から骨髄移植を受けた。手術で血液型がA型からO型に変わるほどの激しい闘病だったが、舞台を続けていた。
戦後最大のスターと言われた十一代目市川団十郎の長男として生まれ、53年に市川夏雄を名乗って初舞台。65年に十一代目が死去。19歳の若さで市川宗家を双肩に担った。85年に十二代目市川団十郎を襲名。父と比べるファンからは「不器用」と辛い評価を受けたこともあったが、こつこつと舞台を務め、芸を蓄積していった。
江戸歌舞伎を代表する存在となり、82年に米ニューヨークで初の海外公演を敢行。07年にはパリ・オペラ座公演を成功させた。NHK大河「花の乱」(94年)などテレビドラマにも出演するなど、お茶の間でも親しまれていた。
◆市川 団十郎(いちかわ・だんじゅうろう、本名堀越夏雄=ほりこし・なつお)1946年(昭21)8月6日、東京都生まれ。日大芸術学部卒業。53年に初舞台を踏んで以降、58年に六代目市川新之助、69年に十代目市川海老蔵、85年に十二代目市川団十郎を襲名。当たり役に「勧進帳」弁慶や「助六」助六など多数。日本テレビ「遠山の金さん」(67年)、NHK大河「元禄繚乱」(99年)などテレビドラマでも活躍。屋号は成田屋。07年に紫綬褒章受章。日本俳優協会理事、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長などを歴任。白血病の治療の過程で血液型がA型からO型に。
[ 2013年2月4日 06:00 ]
- Webtools & Bookmarks
- Tweet
注目アイテム
ニュース
- 市川団十郎さん死去 勘三郎さんに続き…歌舞伎界に衝撃 [ 2月4日 ]
- 海老蔵、麻央ショック“跡取り”見せられず…第2子は男の子 [ 2月4日 ]
- 松ケン初舞台「美しい舞台になった」と手応えの開幕 [ 2月4日 ]
- 白濱亜嵐“お泊り騒動”謝罪「大変申し訳ざいません」 [ 2月4日 ]
- 小森純 ペニオク問題生謝罪も西川史子「顔も見たくない」 [ 2月4日 ]
- ほしのあき、永井大ら多くがブログで謝罪 [ 2月4日 ]
- 綾瀬はるか、石原軍団らが各地で「福は内」 [ 2月4日 ]
- “ツンデレメタル”Cyntia「勝負」のメジャーデビュー [ 2月4日 ]
- 鈴木杏樹 米国へ…夫・山形さんと悲しみの対面 [ 2月4日 ]
- 福山雅治 走り続ける!5年連続ダンロップの顔に [ 2月4日 ]
- 岩佐美咲エレキギターに挑戦!氷川きよしらとバンド結成 [ 2月4日 ]
- 高2の山本雅也さん ローザンヌ国際バレエで3位に [ 2月4日 ]
- 長唄三味線方の人間国宝、杵屋五三郎さんが死去 [ 2月4日 ]