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どうやら、動物福祉のドシロウトが意見して法律がいじられていくようだ。ネット社会の病理だろう。パソコンさえできれば誰でも気楽に活動ごっこができる時代だ。

お金も労力も使いたくない、不良飼い主への交渉もしたくない、周りから嫌われたくない、賞賛されたいというエセ愛護家が法改正云々で集って、「処分ゼロを、処分削減を」と子供受けするメッセージを発信する。

耳障りが良いが、行政が引取拒否するとますます遺棄が増える。動物虐待を助長する結果となる。虫唾が走る。

世界中を敵に回してでも改革したいという気概を持った者にしか改革はできない。パソコン叩いてるだけで成果が上がるなら、ネットおたくが増えた時点で多くの社会問題はすでに解決したはずだ。

誉められると嬉しくて嬉しくて、また誉めて欲しくて同じことを繰り返すようなアホには、改革は絶対無理。誰からも誉めてもらえなくても正しいことが正しいのだ。

今は違うかも知れないが、熊本市動物愛護センターの偽装愛護事業は同センター・エセ有志・マスコミの三位一体で動物虐待を愛護に偽装したのだった。



 某団体を批判するために環境省へ提出した意見書
25年1月19日
環境省動物愛護管理室 御中


アニマルポリス
福島市矢剣町11−3星野節子
024-563-7650(tel fax)


取り急ぎ、用件のみにて失礼致します。
「●●●●●」が貴省へ提出した内容を読みました。同団体による「行政が飼い主から引き取る場合」の意見に対して異論があります。同団体の意見を転載し反論致します。

同団体の見解を尊重することは動物福祉の弊害となり、貴省職員はいずれ必ず矛盾点をつつかれることになります。一度失った信用を取り戻すには気の遠くなるような年月を要するものです。

=======転載はここから=================

Y 犬猫の引取りを拒否できる場合について
  @終生飼養義務を原則とすること。
  A飼主に対する里親を見つけるなどの努力義務を課すこと。

=======転載はここまで=================



《当方による反論》

@ 「終生飼養義務を原則とすること」 への反論

終生飼養義務は今に始まったことではない、子供でも解る。

終生飼育をする気がないからこそ保健所へ連れていく飼い主へ

「最後まで飼ってください」と諭したところで聞く耳を持つだろうか。

すんなり受け入れるくらいの飼い主なら、初めから保健所へ渡すなど考え

ないはず。保健所に引取拒否されて遺棄したらどうなるか。

犬の場合、捕獲される。捕獲の苦しみと処分の苦しみ、二重苦となる。
(よほど運が良よければ新しい飼い主がみつかるが)

猫の場合、野良猫となって野垂れ死ぬか、無責任な給餌者からエサを与

えられ、不幸ないのちが次々に産まれて悪循環となるだろう。地域によほ

ど有能な活動家がいない限り、地域猫活動は絶対に上手くいかない。

不幸の連鎖となるだけ。



A 「飼主に対する里親を見つけるなどの努力義務を課すこと」 への反論

飼い主は、去勢不妊の必要性を理解していないからこそ産ませ、

命を持て余したからこそ、保健所へ渡そうとするのだ。

その飼い主が行政から引取拒否されたら、どういう行動を取るだろうか。

飼い主は、正しく飼えない人を無理矢理、良い人に見立てて渡すに違いな

い。無論、去勢避妊の必要性を伝えるはずもない。

飼い主本人が理解していないことを他人へ伝えるのは無理。飼い主は飼

いたくないのだから、誰かれ構わず渡す。虐待しそうな者をも良い人に見

立てて渡すに違いない。そうして悪循環となる。目先の感傷論だけで処分

数を削減しようとすると、ますます処分数を増やし、虐待者へも飼わせるこ

ことになる。

 ※別添資料あり



●上の文書を、植田勝博弁護士、渋谷寛弁護士、片岡利雄弁護士、伊藤志津子弁護士、加藤高志弁護士、日高伸哉弁護士へFAX済み(25年1月19日)



にわか有志の着眼点と本物の違い

にわか有志は行政処分数しか視野にないが、生体販売業者に虐殺される命

もあれば、捨てられて溺死・衰弱死・交通事故死する命もある。

行政が飼い主からの引取りを拒否すれば行政処分数は減る。その分、遺棄さ

れる命が増えるだろう。

行政に引き取りを断られた飼い主は、虐待飼育を続ける可能性もある。

パソコンいじるだけのにわか有志の視界には行政処分数しかないが、

遺棄を当然の権利だと考える飼い主はどこにでもいる。「川へきちんと納めて

きた」と自慢する者、「仔猫を拾った時に、カラスの餌としてあげたよ」と自慢す

る者もいる。にわか有志が知らないだけ。

いかんせん、パソコンを相手に活動ごっこに精進しているだから。虐待飼い主

へ文句ひとつ言えないにわか有志がとっつきやすいのが行政監視という安直

なもの。捉え方もいたって幼稚。本人らにはその自覚がないため、トンチンカ

ンな法改正案を平気で公開できるのだ。


改めて松田早苗さんの偉大さを感じる。動物福祉協会阪神救護センター時代

は、飼育義務を放棄した飼い主らから、多い時で年間12000匹もの動物を引

き取り、

●適切な引き取り

●良い環境での保管

●確実な里親探し(勿論、去勢不妊は必須条件)

●安楽死

によって成果を上げた。

単細胞な連中は、「そんなに安楽死しなくても」 と怒り狂うが、当時の行政に

引き取られていたら、苦痛死か悪循環となるずさんな里親探しで、動物達は悲

惨な運命をたどったはずだ。

現在は「CCクロ」が松田さんの意思を引き継ぎ、神戸市と連携で里親探しを行

っているそうだ。熊本市動物愛護センターの偽装愛護事業を私に教えたのも

松田さんだった。あっちこっちにアンテナを張り巡らせ、凄いものだ。



行政へ文句を言う暇があるなら、ご近所の不良飼い主へ文句を言うべき。

それができないなら虐待者と同じ。行政監視よりも少しは勉強せよ。

動物行政に携わる職員数と仕事内容を知りもしないで、あれもやれ、これもや

れと言ったところで、無理なものは無理。

行政が時間を浪費してるのが解ったら、文句を言うべきだが、物理的視点を

欠いて感傷論だけで言ったところでバカにされる。住民をバカにする行政官な

ら良いが、ゲスな住民感情に迎合すると熊本市動物愛護センターのような

偽装愛護
になる。動物は喜怒哀楽の感情と痛覚を持っている。

単に処分数削減の為に、狭い場所へぎゅうぎゅうに詰め込んで、命をつなぎ

止めれば良いというものではない。生き地獄を長びかせるのが動物福祉です

か?



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