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市政改革で魚の展示打ち切り…大阪市水道記念館天然記念物のイタセンパラ(絶滅危惧種)などの貴重な淡水魚や水生生物を飼育・展示してきた大阪市水道記念館(東淀川区)について、市水道局は、橋下徹市長の市政改革の一環として魚など生物の展示は打ち切り、水道事業のPR施設に改変する方針を決めた。存続を求めていた市民団体と31日に行った面談で明らかにした。 1914年に建てられたレンガ造りのポンプ場(国の登録有形文化財)を活用して95年に開館。淀川水系で採取した淡水魚や貝、水草など約150種、約1万個体を飼育・展示していた。淡水魚の水族館としては全国有数の規模で、イタセンパラの繁殖にも取り組んできた。2011年度には約9万人が来場した。 生物の展示費は年間約3000万円で、12年度の予算編成時に財政局が広報費削減を指示。魚の飼育については、橋下市長が「水道局のやることなのか」と疑問を示した。水道局は昨年4月から一時休館し、運営方針を検討してきた。 魚の展示中止について、水道局の西本雅一総務課長は「費用対効果や優先順位を考えると、水道料金を充てて続ける事業ではないと判断した」と話す。魚は譲渡する方針だが、譲渡先は「協議中」としている。 存続を求めてきた大阪自然環境保全協会(夏原由博会長)は「市民の意見も聞かず、水道局だけで決めるのはおかしい」と反発を強めている。 (2013年2月1日 読売新聞)
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