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2013年2月1日(金) 東奥日報 ニュース



■ 三沢基地F35配備で騒音増す恐れ

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東北防衛局によるF35配備に関する三沢市議会への説明会=三沢市役所
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 防衛省が航空自衛隊三沢基地への配備計画を進めている国内初のステルス戦闘機F35について、東北防衛局は31日、部隊配備や訓練施設建設の見通しを三沢市議会に説明した。局側は、F35の離陸時の騒音が空自三沢に現在配備されているF2戦闘機を上回る可能性を明らかにし、近隣住民への影響を調べるため、配備後に基地周辺での騒音調査などを行うとした。

 東北防衛局の野中文勝企画部長、航空幕僚監部F35A事業推進室長の今城弘治1等空佐らが市役所を訪れた。市議への説明と質疑応答は非公開で行った。

 市議らへの配布資料によると、米国政府から提供された離陸時の騒音データ(航空機との距離約1千メートル地点で測定した場合。アフターバーナー未使用)では、空自F2と同等のエンジンを搭載したF16C型が90デシベル余りだったのに対し、F35A型は100デシベル弱だった。各国の航空関係者の間では、F35は単発機としては重量級で、双発機並みの推力を確保するため強力なエンジンを搭載したことで騒音が増加したとも指摘されている。

 説明会後の取材に、奥本菜保巳議員は「三沢基地の米軍も将来はF16からF35に切り替わると考えられるので、騒音などの影響が懸念される」、三沢市防衛議員連盟会長でもある堤喜一郎議員は「F35配備を歓迎する。ただし騒音被害の軽減や安全対策の徹底は求めていく」と語った。

 空自が導入するF35A型は、米空軍でも11年から納入が始まったばかりの最新鋭機。配備当初のトラブル対策に関し、野中企画部長は取材に「訓練用施設を造るだけでなく(空自パイロットが一定期間)米国で訓練を積んだ上で三沢へ来ることになる」と述べた。

 国は空自三沢へのF35配備を17年度にも始める方針。三沢基地の滑走路北側約8千平方メートルにF35用の鉄筋コンクリート教育訓練用施設を建設するため、13年度の防衛予算案に調査工事費約800万円を計上した。東北防衛局は三沢市のほか県、東北町、六ケ所村にもF35配備について説明したという。

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