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三沢まつりに寺山の世界を
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宇野亜喜良さんによる「人魚姫」を題材にした三沢まつり山車のデザイン画(画像提供・寺山記念館) |
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三沢市寺山修司記念館は、今年8月の三沢まつりに、寺山作品の装丁や舞台美術を手掛けた宇野亜喜良さん(78)がデザインした山車を制作し初参加する。寺山が少年時代を過ごした駅前地区の運行団体との共作で、関係者は「武者人形や民話が定番だった大正時代からの山車行列に新風を巻き起こしたい」と意気込んでいる。
寺山の元妻で三沢市観光大使を務める九條今日子名誉館長と、共作する運行団体・薬師祭礼の堤喜一郎相談役らが2日、市商工会館で会見し、寺山の没後30年企画の目玉イベントになる運行計画を紹介した。
三沢まつりについて、九條さんは「青森ねぶたなどに比べればコンパクトだけど、山車にからくりなんかが詰まっていて演劇的な要素が多分にある」と、観光資源としての発展の可能性を強調。堤相談役は「県外から来る寺山ファンにも山車を引いてもらいたい。まつりの伝統に風穴を開ける取り組みになる」と期待を語った。
イラストレーターの宇野さんが山車の題材に選んだのは、寺山が台本を書いた人形劇「人魚姫」(1967年初演)で、これまでの三沢まつりに見られなかった幻想的で優美なデザイン画となっている。宇野さんは「少しばかりとんがった、そのくせどこかかわいい不思議なオブジェが出来上がることを楽しみにしている」とコメントを寄せた。
三沢まつりは例年8月下旬に行われ、山車行列には市内各地の運行団体が制作した15台前後が参加する。今年は8月22〜25日に開催予定という。
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