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【サッカー】

熊本・北嶋 J1昇格へ「2桁取る」

2013年2月3日 紙面から

前線で奮闘した熊本のFW北嶋=鹿児島市のかごしま健康の森公園で(占部哲也撮影)

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 J2熊本は2日、鹿児島市のかごしま健康の森公園でJ2に降格した神戸と対戦し、0−2で敗れた。今季、柏から熊本に完全移籍した元日本代表FW北嶋秀朗(34)が後半から出場し、最前線でチームを引っ張った。熱きストライカーは、今季見据えるJ1昇格への思いを語った。

 ただ一人、両袖をまくり上げた。眼光は鋭く、ゴールをにらむ。神戸との練習試合、後半からピッチに立ったFW北嶋は声を張り上げた。「こっちだ」。指をさし、パスのタイミングとコースを指示。全身から熱を発した。

 昨夏に柏から熊本へ期限付き移籍。プロ生活を柏でスタートした時のコーチであり、恩師でもある熊本の池谷友良代表取締役に請われ、今季完全移籍を選択した。「サッカー人生で一番影響を受けた人」のラブコールに応え、J1昇格を狙う。

 「J1に自分がもう一度戻る。その気持ちも強いけれど、熊本の県民にJ1の景色を見せてあげたい。それが自分の仕事だと思う」

 2008年にJ2参入後、7位が最高位のクラブを押し上げる。柏時代のチームメートでもある元日本代表GK南の存在も大きかったという。この日の神戸戦では、DFの死角を突き、飛び出したがパスが通らない。それでも、辛抱強くアドバイスを送っていた。

 「チームのスタンダードのレベルを上げる。今すぐできなくても、『できなくてOKじゃないんだ』ってことを伝えていきたい」

 J1通算230試合59得点、優勝も手にした。熊本の若手にJ1基準をたたき込む。それも使命であるかのように言った。だが、指南役で終わる気はない。今年で35歳を迎えるが点取り屋の闘争心はむき出しのまま。まばたきもせず、最後にこう言った。

 「熊本のサッカーの発展はおれらの成績にもかかっている。J1昇格するためにも最低2桁は取る」

  (占部哲也)

 

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