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【芸能・社会】

超異例パキスタン試写会 佐藤浩市「とても楽しみ」 映画「草原の椅子」

2013年2月3日 紙面から

 佐藤浩市(52)、西村雅彦(52)、吉瀬美智子(37)らが出演する宮本輝さん原作の映画「草原の椅子」(成島出監督、23日公開)。撮影の行われたパキスタンで、28日(現地時間)に同作の特別上映会が行われる。パキスタンの映画館ではこれまでも日本映画が上映されているが、新作の日本映画が公開とほぼ同時に上映されるのは極めて異例だ。

 映画は、中年男2人と女1人、親に虐待され、捨てられた子どもの4人が、世界最後の“桃源郷”といわれるパキスタン・フンザを目指す旅に出るという内容。

 佐藤らは昨年8月、原作と同じ舞台のフンザなどで、約3週間にわたり撮影を行った。フンザはパキスタン北西部に位置し、首都イスラマバードから車で20時間。パミール高原の7000メートル級の山々が迫り、その雪解け水を利用した段々畑がのどかに広がる地だ。パキスタンのスタッフも数多く撮影に参加し、フンザ在住の106歳の老人らが同作に出演した。

 在日パキスタン大使館のジャドマニ大使が、昨年12月に任期を終えて帰国する際、その仕上がりに感動し「ぜひパキスタンで上映会をやってほしい」と依頼。昨年は「日本パキスタン友好樹立60周年」にあたり、記念すべき年に撮影された作品でもあるため、外務省が文化事業として認定し、上映会の開催が決まった。イスラマバードの国立シアターで英語字幕を使って上映する予定で、パキスタン政府関係者や現地の撮影スタッフ、キャストらを招いて行われる。

 佐藤は「作品のテーマは50歳になってからのスタート。フンザはそのスタートを感じさせてくれたすてきな場所。そんな場所に住む人たちの目に映画がどう映るのかとても楽しみ」とコメント。吉瀬は「すごく貴重な経験をさせていただいたこの地にこの作品が伝わるのは、とても幸せ」と話した。ジャドマニ氏は「パキスタンはどうしてもテロというイメージ。今作でパキスタンのすばらしい大自然、美しい風景を日本や世界の皆さんに知ってほしい」とアピールしている。

 

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