NHK北海道のニュース 札幌放送局
釧路など震度5強 余震に注意
2日夜遅く釧路市などで震度5強の揺れを観測する地震があり、あわせて12人が軽いけがをしました。気象台は、今後1週間ほど、震度4程度の余震が起こるおそれがあるとして、注意を呼びかけています。
2日午後11時17分ごろ十勝地方中部を震源とする地震があり、釧路市と根室市、浦幌町で震度5強の揺れを観測したほか、帯広市など道内17の市と町で震度5弱を観測するなど、広い範囲で揺れを観測しました。
この地震で、道によりますと釧路市や帯広市などであわせて12人が割れたガラスで足を切るなどして、軽いけがをしました。
また、地震による停電は、浦幌町や浜中町、それに釧路市音別町などであわせて840世帯が一時停電しましたが、午前3時50分までにすべて復旧したということです。
JR北海道は道東の区間で線路に異常がないか確認するため運転を見合わせていましたが、線路の安全が確認されたことから3日は始発から通常通り運転しています。根室線では特急「スーパーおおぞら13号」などあわせて8本が停車した状態が続き、乗客100人以上が足止めになりましたが、3日午前2時過ぎまでにタクシーによる代行運転などで対応したということです。
今回の地震は太平洋プレートと呼ばれる岩盤の内部で起きた地震で、震源が深かったために広い範囲に揺れが伝わったということです。気象台では今後、1週間程度は震度4程度の余震が起こるおそれがあり揺れの強かった地域は土砂災害や雪崩などの危険性が高くなっているとして十分注意するよう呼びかけています。
02月03日 07時27分