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【大リーグ】

「A−ロッドに注射」の証言浮上 米メディア伝える

2013年2月3日 紙面から

 薬物使用疑惑で揺れているヤンキースの主砲アレックス・ロドリゲス三塁手(37)が、マイアミで医院を経営していた男性から禁止薬物の注射を受けていたと関係者が証言した。1日(日本時間2日)に米放送局ESPN(電子版)が伝えた。フロリダ州の地元紙はロドリゲスがこの医院から禁止薬物を購入した可能性があると報じているが、ロドリゲス側は完全否定した。大リーグ機構も調査を進めており、報道が事実だった場合は永久追放処分を含めた厳罰に処せられる可能性が大きい。

 薬物疑惑の嵐にさらされるA−ロッドが、さらなる暴風雨に見舞われた。薬物注射を受けたとの証言が出てきた。

 米フロリダ州でアンチエイジングの専門医院を経営していたアンソニー・ボッシュ氏は、ロドリゲスらにヒト成長ホルモン(HGH)や興奮作用があるテストステロンなどの禁止薬物を販売していたとされるが、複数の証言によると、ボッシュ氏は2〜3週間に一度、深夜にロドリゲスの自宅に呼び出され、禁止薬物をロドリゲスに注射していたという。

 「ボッシュ氏はいつも自慢げにA−ロッドとの関係を従業員に話していた。一度は注射しようと針を何度も刺したが血管が見つからず、血だらけになったA−ロッドが怒りまくってボッシュ氏を自宅からたたき出したと言っていた」

 大リーグは一連の報道に関して既に調査を開始している。違反していたと判断されれば、大リーグから少なくとも50試合の出場停止処分を科されるのは間違いなく、一部メディアは球界から永久追放される可能性も指摘している。ヤンキースについてもロドリゲスの残り契約分、5年総額1億1400万ドル(約102億6000万円)を破棄する方法を模索していると伝えられる。

 ESPNによるとボッシュ氏は「自称医師」で医師免許を持っていないことが判明。医薬品販売や注射行為などが事実だった場合は、刑事事件に発展する恐れがある。ロドリゲスの広報担当者は「証言は真実ではない」と疑惑を完全否定した。

 2009年2月にはレンジャーズ時代の薬物使用を認め、会見で謝罪した。使用当時は大リーグに罰則規定がなく、ヤンキース側も不問に付した。今回は「再犯」ととられる恐れもあり、大リーグ機構の判断が待たれる。

 

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