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2013 年 01 月 24 日 14:53 現在
「38豪雪」から50年

富山市総曲輪通りでも
アーケードの一部が壊れた
除雪車が出動
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 25日から雪の予報が出ています。

 そして今年はあの「38豪雪」からちょうど50年です。

 KNBに残る映像や音声、そして街の人の声で当時の被害や教訓を振り返ります。

 まずは、50年前の24日、富山市西町交差点からのラジオレポートです。

 当時の総曲輪「午後6時の西町交差点ですいつもですとお勤め帰りのラッシュアワーにあたる時間帯でして大変にぎわいを見せる場所ですけどきょうはほとんどもう人影がありませんね」「豪雪の中に沈殿している富山市の中心街でございます」

 今から50年前の昭和38年、1月中旬から激しく降り始めた雪はちょうど今ごろ、ピークを迎えました。

 積雪は、富山市で1月26日に1メートル86センチ、その翌日には高岡市伏木で2メートル25センチを記録しました。

 県内ではこの雪で15人が死亡し、1人が行方不明に。

 高岡市では御旅屋通りのアーケードが雪の重みで落下し、公会堂が倒壊。

 また富山市総曲輪通りでも、アーケードの一部が壊れました。

 喫茶雷鳥の森田幸店長「あの地場もんやありますよね、あそこのところが映画館があってそこの前のアーケードが全部落ちちゃったんですよ」「下のところに鉄骨が落ちてるのを僕の友達とか3人ぐらいでまあそれ拾い集めてちょっと売ってタコヤキたべたというような記憶がありますねま親に怒られましたけど」

 一方で、大人は連日の雪かきに追われました。

 除雪作業は、商店街の人が総出で、夜通し行ったそうです。

 これ寝んとやるんですか? ふじい洋品店、藤井輝美子さん「終わるまで!せんにゃならんが」「寝るわけないねいよ」「それほどみんな一生懸命やっとったがいね」

 1年間に降った雪の量の累積に注目すると…実は、38豪雪の年よりも、去年のほうが多いんです。

 被害や影響が減った背景には、去年は38豪雪と違って短い期間に集中的に降らなかったこと、そして豪雪を教訓に除雪体制が整ったことがあります。

 昭和38年当時にはなかった道路の融雪装置が登場。

 また県の除雪機は27台から403台に増え、除雪距離も当時の4倍近い2千キロあまりに伸びました。

 ただ一方で、除雪用の車両の運転にあたる人の4割以上が50歳を超えるなど、高齢化が進んでいます。

 また不況や公共事業の減少で冬場、除雪を担う建設業界の人手が減り、後継者不足や、若手に技術が受け継がれないことが問題になっています。

 船崎造花店の船崎正一さん「昔はみんなで手をとってやったわけだけど総曲輪のために若いものであろうが年寄りであろうが」「やっぱり団結せんにゃだめですよ」

 人々が総出で除雪にあたったのも、今は昔。

 街中でもお年寄りだけの世帯が目立ち、除雪の担い手をどう確保していくかが38豪雪から50年の今、大きな課題となっています。

 県は、地域で活躍する雪かきの担い手を育てようと、雪かきの知識と技術を教える教室を去年に続いて今年も開くことに決めました。

 この「越中雪かき道場」は来月、立山町と南砺市で開かれ、参加は無料です。

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