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志願者減 原子力業界が就職説明会
2月2日 17時39分

志願者減 原子力業界が就職説明会
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学生の就職活動が本格化するなか、東京電力福島第一原発事故の影響で志願者の減少に直面している原子力関連の業界団体が、東京で就職説明会を開きました。

原子力関連の業界団体が東京・新宿で開いた説明会には各地の電力会社や原子炉メーカーなどが参加し、来年春に卒業予定の大学3年生や大学院生などが集まりました。
福島第一原発の事故のあとに開かれた去年の説明会は参加者が大幅に減り、学生は前の年の5分の1以下の220人余りにとどまりました。
国内の原発がどうなるのか、依然見通しが不透明な状況にあるため、参加企業はことしも減って21社でしたが、学生は265人と去年より40人ほど多くなり、企業側の説明を熱心に聞いていました。
外国語が専門の女子大学生は「原発から生まれる廃棄物の問題に人間は長い間関わっていかなければならないと思い、関心を持ちました」と話していました。
また、原子力を研究している男子大学生は「福島第一原発の燃料の取り出しなどにエンジニアとして関わりたい」と話し、志望の動機として事故からの復旧をあげていました。
日本原子力産業協会の服部拓也理事長は「福島の事故の収束作業という厳しい仕事を、今の原子力産業はやりとげなければならない。志願者がまだ少なく、事故の前と比べようがないくらい寂しい状況だが、やりがいのある仕事であることを感じとってほしい」と話していました。

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