【柔道】田辺コーチが監督代行　後任４月までに選出へ

　ロンドン五輪代表を含む女子トップ選手１５人から暴力行為とパワーハラスメントを告発された柔道女子日本代表の園田隆二代表監督（３９）は１日、全日本柔道連盟（全柔連）に進退伺を提出、正式に受理され辞任が決定した。新監督は４月にも決定する予定だが、全柔連側は現場スタッフの入れ替えのみで、問題の解決を図るもようだ。暴力行為を５か月間も隠蔽し、事態を深刻化させた連盟幹部は処分なしという、異様な体質が明らかになった。

　２、３月の欧州遠征中の監督代行を、全日本女子の田辺勝コーチ（４０）が務めることが決まった。斉藤委員長は１日、「ヨーロッパ遠征の期間だけ、見てもらう」と明かした。

　グランドスラム・パリ（９、１０日）に出場する女子代表は５日に出発する予定で、当初は園田監督も同行する予定だった。今回の遠征は、フランスなどで５大会が行われる。８月の世界選手権（リオ）の選考も兼ねていただけに、臨時責任者としてコーチ最年長の田辺氏が抜てきされた。

　新監督について、上村会長は「今の選手の気持ちが理解でき、同じベクトルを見られる人がいい」とし、４月までの２か月間で人選を進める。