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ロンドン五輪代表を含む女子トップ選手15人から暴力行為とパワーハラスメントを告発された柔道女子日本代表の園田隆二代表監督(39)は1日、全日本柔道連盟(全柔連)に進退伺を提出、正式に受理され辞任が決定した。新監督は4月にも決定する予定だが、全柔連側は現場スタッフの入れ替えのみで、問題の解決を図るもようだ。暴力行為を5か月間も隠蔽し、事態を深刻化させた連盟幹部は処分なしという、異様な体質が明らかになった。
暴力行為を働いた園田監督は、その事実を認めて辞任した。だが、全柔連側には、その任命責任も、監督責任も深く考える様子はない。上村春樹会長(61)はこの日、連盟内の処分について「その場の状況に応じて判断する。(JOCの調査で)新しい事実が出てくれば考える」と話すにとどまり、現状では執行部の責任は問わないもようだ。新監督の人選はこれから進めていくが、刷新するのは現場スタッフだけだ。
暴力行為が報告されている2010年8月~12年2月までの間、強化委員長を務めていたのは、吉村和郎氏(現強化担当理事)だった。昨年9月の段階で暴力行為が確認されていた園田氏の続投を同11月に決断したのは斉藤仁強化委員長。なにより、暴力行為、監督への処分、告発された事実のすべてを5か月間も隠蔽し、問題を深刻化させたのは、執行部の大失態だったのだ。
ある全柔連関係者は、「選手がJOCに告発したのは、全柔連では握りつぶされると考えたからだろう。これだけの不信感を抱かせたことが大問題。園田監督だけやめさせて幕引きはありえない。世間は納得しないだろう」と全柔連の対応に驚きを隠せなかった。
この日、園田監督の進退伺を受理した斉藤委員長は「強化の責任者として深くおわびをしたい。責任を感じております」と頭を下げたが、今後も強化のトップとして指揮を執る意向だ。上村会長は「彼女たちは日本の中心となる人たち。これで決着をつけて前を向いて先に進んでもらいたい」と騒動に終止符を打つことを望んだ。だが今回、選手たちが告発したのは、園田監督だけでなく、連盟の体質そのもの。自らが不信の目にさらされていることに気がつかなければ、失われた信頼は戻ってこない。
(2013年2月2日06時03分 スポーツ報知)
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