◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
泥酔していた教え子の大学女子柔道部員(当時18歳)に乱暴したとして準強姦(ごうかん)罪に問われたアテネ、北京両五輪の柔道金メダリスト内柴正人被告(34)の判決公判で、東京地裁は1日、求刑通り懲役5年の実刑判決を言い渡した。鬼沢友直裁判長は内柴被告の主張を全面却下。同被告は「(控訴)させてもらいます」と異例の“法廷内控訴宣言”をした。一方、日本オリンピック委員会(JOC)の市原則之専務理事はこの日、内柴被告に2個の金メダル返還を求める可能性を示唆した。
鬼沢裁判長が、不服な場合、被告は控訴できることを説明している最中だった。「―ハイ。させてもらいます」。内柴被告は、言葉をかぶせて言い放った。まるでふてくされ、投げ付けるような“法廷内控訴宣言”。弁護人が身を乗り出し、被告の異例の発言を止めようとしたほどだった。
この日の内柴被告は、白いシャツに黒いカーディガン、黒いズボン姿。柔道66キロ級で頂点を極めた体は、一昨年12月の逮捕以来の勾留生活で95キロ近くにまでふくらんでいた。
公判で内柴被告側は、「性行為の合意があった」と無罪を主張。被害女性の証言内容とは真っ向から対立したが、判決文で裁判長は「被告の供述は信用できない」という内容の文言を4回、「明らかなウソ」「虚言」という言葉も3回使い、被告を断罪。「反省の態度がおよそ認められない。今後の柔道界を指導することを期待される立場にありながら、被害者の心を踏みにじった」と厳しく指摘した。
閉廷後、接見した弁護人によると、被告はショックを受けた様子だが、「応援してくれる人には残念な結果になってしまいましたが、まだ僕には頑張る気持ちがあるので、もう少し待っていてほしい。僕は無実です」とコメントしたという。弁護人は即日控訴した。
一方、過去の栄冠も“剥奪”される可能性が出てきた。JOCの市原専務理事はこの日、内柴被告が、アテネ、北京で獲得した2個の五輪金メダルについて「検討しないといけない」と返還を求める可能性を示唆。「金メダリストが残念だ。しっかりと更生してもらわないといけない」と話した。
禁止薬物使用など、競技そのものにかかわるルール違反があった場合、国際オリンピック委員会(IOC)がメダルを剥奪したケースはあるが、JOC事務局は「JOCに、その権限はない」としている。
ただ、金メダリストが性犯罪で裁かれた今回の事件は海外の関心も高く、AP通信や新華社が事件の経緯や内柴被告の経歴に触れ、詳しく報じた。2020年の東京五輪招致に影響を及ぼす可能性も否定できない。JOCの福田富昭副会長は「(女子柔道の)体罰などの問題が相次いでいる。スポーツ界も気持ちを引き締めていかないといけない。五輪招致にとってイメージは悪い」と懸念を示した。
(2013年2月2日06時03分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)