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2010/12/15 (Wed)

[]ギョギョー!「クニマス絶滅してなかった!」の何が凄いの?

2010年12月14日夜、僕はこの衝撃的なニュースをtwitter経由で知りました。

D

「京大チーム、絶滅した魚のクニマス発見」News i - TBSの動画ニュースサイト*1

今年3月、山梨県の富士五湖の1つ、西湖で京都大学の研究チームが70年ぶりにクニマスを発見しました。

クニマスは元来、最も水深のある秋田県の田湖にしか住まないとして珍重されていましたが、戦時中、水力発電のため田沢湖に酸性水を導入したことで、絶滅したとされていました。

また15日朝になって、朝日新聞を中心にwebニュースが流れています。

クニマス絶滅してなかった! 生息確認、さかなクン一役−asahi.com

絵描こうと取り寄せたら絶滅魚…さかなクン「ひえーっ」−asahi.com

“絶滅”のクニマス 生息確認−NHK


「『さかなクン』だと? 『さん』をつけろよデコ助野郎!」と言いたいのはやまやまですが、それはともかく。


僕はサケ科魚類が大好きなのですが、正直なところ、クニマスのことについてはあまりよく知りません。図鑑にも載っていないし、論文もあまり集まりません。ということで、勉強がてらweb上の資料を集めてみることにしました。

本エントリでは、「クニマス再発見!」というニュースが流れた直後、取り急ぎ報道とwebで手に入る資料から、クニマスが見つかった経緯と、「クニマスが見つかったニュースの何がすごいの?」についてまとめてみたいと思います。



【クニマスってどんな魚?】

まず、話題のクニマスちゃんがどんな魚かみてみましょう。

現在web上で簡単に閲覧できるのは、環境省のレッドリスト指定種の説明ページです。この中のRDB種検索−クニマスより、生態や概要を抜粋・引用します。

摘要

クニマスは秋田県田沢湖の固有亜種で、ほかに生息や移殖の成功例を聞かない。全長30cm程。近縁のヒメマス(O. nerka nerka)に比べて、体に黒点がなく、鰓耙が少ない。

1940年1月以降、発電を目的として、玉川から強酸性の水をここに導入したためにこの魚は絶滅した。別亜種のヒメマスとの分類学的関係は、今後、精査が望ましい。

形態

成魚の体型はヒメマスによく似る。全長30cm位まで。背面に黒点を欠き、体は黒い。

体は暗青色で、体表や各鰭には黒点がない。

ヒメマスに比べて、体が黒く黒点を欠き、鰓条骨と幽門垂が少ない。

分布の概要

田沢湖にのみ分布していた。

1940年1月以降、発電と農地開発を目的として、玉川(雄物川水系)から田沢湖へ強酸性の水を導入したため、湖のpHが下がり本亜種は数年で絶滅した。他地方への移殖も成功しなかった。

分布域とその動向

琵琶湖や富士五湖にも移殖したが、成功していない。滋賀県醒ヶ井の養鱒場で孵化、飼育したことがある。過去50年以上、移殖地も含めて捕獲例をまったく聞かない。

なお、玉川からの導水以降、田沢湖にはエゾウグイ(Tribolodon ezoe)以外の魚類は生息できなかったが、近年、流入水は中和処理がなされれている。そのために湖にコイ(Cyprinus carpio)などが生息可能になりつつある。

特記事項

ヒメマス天然分布の南限である北海道の阿寒湖、網走川上流のチミケップ湖から、はるか南に別亜種のクニマスが分布していたことは、生物地理学上きわめて興味深い。


ちょっと長いので、内容を要約してみました。

  • クニマスは、サケ科ヒメマスとごく近い種で、日本国内の秋田県田沢湖にしか生息していなかった。
  • 1940年頃まで生息していた。
  • 絶滅の直接の原因は、強酸性の水が湖に導入されたことによる水質悪化。
  • 絶滅する前に、他の水域への移殖放流も試みられたが、成功しなかった。

クニマスについてわかっていることは、こんなところでしょうか。

なお、日本国内では古くからサケ科魚類の孵化放流事業が行われてきたため、クニマスについても絶滅前にある程度の知見は得られていたようです(→幻の魚クニマス - 田沢湖に生命を育む会を参照)。


ちなみに、RDBレッドデータブック)は環境省が定める国内の動植物の「絶滅の危機に瀕している生物ランキング」のようなものです。国内に生息する魚類のうち、このRDBで「絶滅した」と指定されているのは、クニマスを含め4種しかいません。

もちろん、今回のように「絶滅したと思われたけれど生き残っていた」ことが確認されたのは初めてです。



【どうしてクニマスとわかったの?】

なぜ絶滅したはずのクニマスとわかったか、については記事を読んでいただければわかるのですが、記事を参考に再現してみました。

京都大学・中坊教授「さかなクン、クニマスのイラスト描いてよ」

さかなクンさん「ギョギョー!いいですよ!」

「…でもホルマリン標本じゃうまく描けませんねー」

「ヒメマスと比較して参考にすればいいじゃない」

「そのアイディア、いただきです!」

「さっそく北海道や富士五湖からヒメマスのサンプルを送ってもらいましょう」

「あれ…? このヒメマス、なんか黒い。痛んでるわけでもないし」

「送り元は富士五湖ですか……あっ、ここは確か、田沢湖のクニマスが移殖された場所!」

「ひぇーっ! もしかしたらクニマスが生き残ってたのかも! 先生、確認してください!」

中坊教授「ギョギョギョギョー!!


つまり、送られたヒメマスサンプルが通常の個体と異なることに気づき、さらに既に絶滅しているはずのクニマスかもしれないと疑問を抱き検証に走った、我らがさかなクンさんの大手柄なのです!

僕はさかなクンさんのファンなので、自分のことのように嬉しい!


記事によると、京大に持ち込まれたのは今年3月。その後、ヒメマスと異なる外部形態――鰓耙(えら内部のヒダヒダ・プランクトンなどをこし取る器官)など――を持つことからクニマスと判断し、さらに(西湖のヒメマスのサンプルと比較した)遺伝子解析を行った結果、近縁種のヒメマスと交雑したものではないことが明らかになった、とのことです。



【どうやって生き残っていたの?】

今回クニマスが発見されたのは、絶滅した田沢湖ではなく、山梨県にある富士五湖のひとつ、西湖(さいこ)です。西湖は過去にクニマスの移殖が試みられた場所のひとつだったのですね。記事では「田沢湖で絶滅する5年ほど前、放流用にクニマスの卵が10万粒、西湖に運ばれた記録がある」とのことですから、失敗したと思っていたけれど実は生き残っていた、のでした。

この西湖には近縁種のヒメマスが放流され、現在も成育しているため、クニマスが生きていくのに特に問題はなかったのかもしれません。田沢湖が400mを越える水深を誇るのに対し、西湖は70m程度。このあたりの生息環境なども、今後調査で明らかになってゆくと思いマス。




【なにがすごいの?】

興奮しているのでうまくまとまりませんが、羅列してみます。

  • 一度「絶滅した」と判断された種が再発見されるのが初めてのことである。
  • 生きた個体が見つかったことで、明らかになっていなかったクニマスの詳細な生息環境や生活史が調査可能となる
  • ヒメマスとの遺伝的差異について検証が可能となり、国内サケ科魚類の遺伝的分化•分類•分布について研究が進む

などが考えられます。

……これだけを見るとあんまりすごさが伝わらない気もしますが、国内の魚類研究者の皆様には物凄い衝撃だったと思われます。


もしもし今後研究が進み、個体数が復元すれば、食用として利用することも可能になるかも! とても美味しいらしいので、ぜひ食べてみたいです。



【それで、今後どうなるの?】

クニマスの生息が確認されたことで、今後行われる調査などを考えてみると、

  • 現在の生息状況(湖のどこでどれくらいの数がいるのか)
  • クニマスの生活史(いつ、どこで、どのように産卵し、どのような環境を好むか)
  • 孵化・養殖技術の確立

などを把握した後、

  • 再導入について検証(田沢湖にもう一度戻すのか?)

し、議論を重ね、仮に田沢湖に戻すことになった場合は

  • 田沢湖が生息地として適しているか
  • 生息環境の整備

を検証し、放流ののちモニタリングを継続する、という流れが想定されます。また、報道ではレッドデータブックのカテゴリ見直しについて触れられていますが、保全のための希少種指定のあり方についても議論が行われるでしょう。天然記念物にするのか、種の保存法で指定するのか、禁漁区などと合わせるのか、悩みどころのひとつです。


恐らく今後、あるいは今後と言わずすぐにでも、クニマス狙いの釣り人が西湖に殺到することが予想されます。音に聴こえた絶滅魚、なんとしても釣りたいと思う方は多いでしょう。研究対象としてはホイホイ釣られても困るのですが、このあたりの対処も必要かなと考えます。

また、西湖・田沢湖ともに魚食性のブラックバス類が生息しているとのことなので、このあたりの天敵との関わりについても調査が必要と考えます。


元来、クニマスが田沢湖にしか生息していなかったとすると、西湖のクニマスは本来そこに生息していなかった魚であり、扱いは『国内外来種』です

放流という行為は魚類の保護・保全策としてよく用いられますが、同時に遺伝子攪乱を引き起こしかねない行為でもあり、安易な行動は取り返しのつかない事態を招きます。以前、日本国内でもあちこちに魚を放流していた時期があり、クニマスの卵放流もそういった流れのひとつだと予測できますが、今回の再発見で結果的に「放流が遺伝子プールの役割を果たした」と見ることもできます、おそらく当初は予測しなかった結果と言えるでしょう(もちろん、今回の結果が安易な放流の根拠となるものではありませんが)。


いずれにせよ、詳報が論文として発表されるようなので、今後の方針などはそちらが提出された後、環境省の主導で実施されるでしょう。

とても楽しみな、いいニュースでした。改めて、さかなクンさんありがとう!


【12/16追記】

三重大学の淀 准教授(魚類学・移入生物学)がブログで、クニマスについて、国内外来種としての今後の議論の必要性や、希少種保全の考え方について述べられています。とても重要な視点と思いますので、興味のある方はぜひ目を通すことをお勧めします。

「クニマスが生き残っていたことが発見された」こと自体はとても喜ばしい事だと思いますが,喜んでばかりもいられません。それは今後クニマスをどう扱っていくか,です。

クニマスが田沢湖の固有種であったとすれば,現在生き残っているクニマスは,西湖における外来種(国内外来種)ということになります。これを是とするのか否か。

これは生態系保全や生物多様性を考えていくうえで,とても複雑で重要な課題です。

クニマス自身だけでなく,他の絶滅危惧種についても,本来の生息地以外の場所に放して絶滅を回避しようという動きもあります。これが絶対に悪というわけではありませんが,西湖のクニマスがあまりに手放しで賛美され続けると,「絶滅危惧種はどんどん他の場所に移殖して絶滅リスクを減らそう。クニマスだってそれで助かったんだから」となりかねません

その移殖行為によって,移殖先の生物に悪影響がでる事も当然あり得ます。絶滅危惧種や希少種の保護は,ついつい「対象種を守ること,存続させること」のみに関心がいってしまいますが,本来それらを保護するのは,生物多様性の保全のためであり,そのためには絶滅危惧種だけでなく,その地域を構成するあらゆる生物のありようを守っていくことが必要なはずです。

今回のクニマス発見騒動が,諸々の生物の安易な移殖保全活動に繋がらないことを願っています。

山梨県西湖で京大研究チームが絶滅種クニマスを発見ー魚増ブログより引用、強調はアサイによる



【12/21追記】

てつるさん(id:tetzl)が、さかなクンの今回の発見について、『科学や博物学について向き合う姿勢』という観点からエントリを書いておいでです。科学教育のはじめの一歩となり得る素敵な文章ですので、ぜひご一読ください。

さかなクンさんとクニマスのこと。 - tetzlgraph てつるぐらふ

このクニマス再発見のニュースは、さかなクンさんが絡んでなかったら一般紙にちょろっと取り上げられる程度の地味な話で終わったんだろうけど、この事例ってたぶん魚が本当に好きな人なら、その人が「丁寧な科学者」かその素質がある人であれば発見できたかもしれないところに自分はすごく夢を感じる。そう、極論すれば小学生であってもできたことだって信じてる。

だから、もしまだちっちゃい子が身の回りにいたらさ、「顕微鏡観察のスケッチとか、バカにしないで、むしろ同級生にバカにされてもいいからとにかく一生懸命気付いたこととか面白いと思ったことを記録すんだよ。ミカヅキモは三日月型っていう他にも気付くこといっぱいあるはずだよ。誰かが気付いて本に書いてあることでも、自分で気付いたことが力になるんだ」って言いたい。日常で見つけるのは逆に難しいって時は、とりあえず是非近くの動物園や水族館や植物園に行ってみて欲しい(最初から飛行機に乗って旭山や美ら海にまで行く必要はないからね)。ライオンもペンギンもイルカもテレビや図鑑で見たことあるだろうけど、一度冷静に初めてみた気分になって1時間くらいずっと同じ生き物を見てみて欲しい。できれば違う日にも見てみて。生き物の多様性という豊穣さが、世界はまだまだ見つけるに値するもの、驚くに値するものをいっぱいいっぱい持ってるんだ。



【12/29追記】

12月24日に行われたさかなクンさんの会見の全文が公開され、クニマス発見時の詳細が明らかになりました。スケッチ参照のためにヒメマスを西湖から送ってもらった際に、サンプルが

  • ヒメマスとは異なる黒い体色
  • 産卵床を掘った後の、擦り切れた尾びれ

であることに疑問を持って中坊教授の元にサンプルを持ち込んだ経緯などが詳しく書かれています。よかった、再現(上記参照)とそんなに違ってなくて…(笑)

天皇陛下に名前を読まれた際の驚きと喜びなど、読み応えのある記事です。

NHK「かぶん」ブログ−さかなクン会見 全文紹介




資料の追加やツッコミ、「こんなにすごい!」理由など、コメントお待ちしております。




【参考資料】

幻の魚クニマス - 田沢湖に生命を育む会

wikipedia クニマス

wikipedia 田沢湖

wikipedia 西湖(富士五湖)

日本産サケ属(Oncorhynchus)魚類の形態と分布−福井市自然史博物館

日本産サケ属幼稚魚の形態と検索−福井市自然史博物館

*1:動画が現在リンク切れのため、ANNニュースを表示しています。

地元の釣り師地元の釣り師 2010/12/15 20:35 確かにクニマスも放流対象魚だった過去がありますが貴重な学術的資源です。二度と絶やさないでほしいですネ
日本固有の鯉についても同じと聞きます。人間は本当に身勝手ですね。私は西湖のヒメマス釣りをしますが考えさせられます。

AsayAsay 2010/12/16 01:13 >地元の釣り師 さん
コメントありがとうございます。
生残にも発見にも偶然が積み重なっているように感じられるニュースですね。大切に保全していって欲しいと思います。
昔、国内で魚の放流が盛んだった背景には、当時の食糧事情を解決するための蛋白源を確保するため、という意味合いが強いです。今でこそ「安易な放流はすべきでない」と言えますが、背景を考えると一概に否定もできないな、と僕は感じます。
『人間の身勝手さ』は人間活動の批判としてよく使われる言葉ですが、僕は身勝手さこそが生物としてのありようと考えているので、あまり好きな言葉ではありません。もちろん、開き直って何をしてもいいとは思っていませんが…。

貧乏ルアーフィッシャー貧乏ルアーフィッシャー 2010/12/16 02:39 クニマス凄いですね。
以前、釣りキチ三平でクニマスの話があり、絶滅の経緯などが細かく書いてあり、シュールな気持ちになり漫画を読んでいました。漫画の中では、ひっそり生き残っていて三平くんが見事に釣りあげ、静かにしておくって感じの話だったですが、西湖は心配ですね・・・
きっと、釣り人などが押し寄せる気がします・・・
私も釣りをするのですが、環境にも魚にも人間にもモラルの無い人を時々見ますから・・・
自治体の努力と一人一人のモラルが非常に重要だと思います。

KuroiKuroi 2010/12/16 07:36 あと数週間で西湖でのヒメマス・ワカサギ・サクラマス・ブラックバス・その他の自主規制禁漁期間に入りますので、それに合わせての公開だったのでしょうかね。
クニマスも早く禁漁対象に入ってくれたら良いのですが、「クニマス釣ってるのであって(禁漁対象の)ヒメマス釣ってる訳じゃない」なんて言い訳は通じないと思うので、おそらく対象魚になるような。
狙ってクニマスだけ釣れる訳でもないでしょうし。

AsayAsay 2010/12/16 07:41 >貧乏ルアーフィッシャー さん
コメントありがとうございます。
三平でもテーマになっているのですね。山形県の滝太郎の回は読んだことがありますが、クニマスは未読でした。

仰るように、釣り人さんに限らず、モラルに問題のある方は常に一定数おいでなので、それをリスクとして捉えるのも必要かなと思いこういった書き方をしました。同意いただけて嬉しいです。
その点に関しての指導も含め、環境省の中のひとには期待しています。是非頑張っていただきたいです。

AsayAsay 2010/12/16 07:47 > Kuroi さん
いつもコメントありがとうございます。
なるほど、同定に時間を要したからと思っていましたが、釣りに対するリスク軽減としてのこの時期の発表だ、というご意見は頷けます。
西湖の禁漁の対象魚はまだ調べていないのですが、クニマスはまだ種として指定されていないはずと思います。管理側の早めのアクションに期待します。

フィッシュオンフィッシュオン 2010/12/16 22:50 さっき釣ってたべました。
ヒメとりょうり方法を同じで食べてみたんですが違いがあったか
ふめいです。なので、
再度あすもチャレンジしてみます。

hujiba nijiitihujiba nijiiti 2010/12/16 23:12 クニマス発見についての包括的な記事、ありがとうございました。
自分も魚好きなので、ひさびさに胸一杯なニュースでした。
先のコメにもありましたが、平成版釣りキチ三平の第一巻がクニマスを扱っているのでお勧めです。

現実は空想より奇なり、を地でいく発見、さかなクンさんはほんとすごいですね!

YF-19k(kyousuke)YF-19k(kyousuke) 2010/12/17 00:19 実は“釣りキチ三平 平成版1 地底湖のキノシリマス”でも登場しており、ここでは三平の祖父が田沢湖近くの温泉にて病気治療のために訪れた際に食べたクニマスの美味さに舌を巻くのですが田沢湖が“死の湖”になる事を地元の人から聞いてクニマスの受精卵を山奥に放流して勝手に繁殖したと言う筋書き。

(平成版では既に三平の祖父が死んでおり、クニマスの懸賞金が出た事と生前にふとつぶやいた言葉で放流した地底湖に辿りついた)

AsayAsay 2010/12/17 00:40 >フィッシュオン さん
コメントありがとうございます。
ほどほどにしてくださいね。

>hujiba nijiiti さん
コメントありがとうございます。
本当に嬉しいニュースですね。釣りキチは1巻収録とのこと、僕も読んでみます。

>YK-19k(kyousuke) さん
コメントありがとうございます。
情報ありがとうございます。読んでみますね。

人間も生き物人間も生き物 2010/12/23 02:32 生き物好きは涙目になって感動する大事件!さかなクンさんになにか偉大な賞を!
そしてクニマスは商業的にでもいいから是非繁殖させてほしいなぁ。
水族館にいてもインパクトにこそ欠けるだろうけど、全国で見る機会ができる程度には増えてほしい。
そしてクニマスを見ながらもう2度と会えないと思っていたのにふいに帰ってきた仲間を労うように「おかえり」と言いたい・・・「ずっといたわ!」ってツッコミは無しで(笑)

JJ 2010/12/28 21:46 「さかなクン"さん"」だと、日本語では違和感がある表現です!

¥¥¥¥ 2010/12/28 21:56 一種のネットジョークですよ

AsayAsay 2010/12/28 22:54 >人間も生き物 さん
コメントありがとうございます。
クニマス「里帰り」の話題があちこちで出ているようですね。将来的に田沢湖に戻すのを目標にするのはいいとして、養殖技術や水質改善など、問題は多くあるようです。秋田の水族館などで飼育・展示が為されるといいですね。

>J さん、¥¥さん
一種のネットジョークです。ご本人も「さかなクンでいいです」と仰っています。本エントリでは、僕の尊敬の気持ちの証とジョークを踏襲する意味を込めて、”さかなクンさん”で通させていただきました。

通りすがり通りすがり 2010/12/28 23:48 何が凄いのかイマイチ判らない。
苦労して保護したり研究して固体数を増やすより、南洋の魚を食べれば済むこと。馬鹿みたい。

サケ科魚類の遺伝的分化•分類•分布について研究が進む・・・進んで何になるの?
研究者の自己満足で終わるのだろうね・・・・。

ajiroajiro 2010/12/29 00:23 確かに研究者の自己満足といえばそうなのかもしれません。でもそういう自己満足の積み重ねが文明の礎となったのだと思いますよ。人間から知的好奇心を取り除いたら単なる猿と変わりなくなります。尤もその方が地球にとっては良かったのかもしれませんが。

AsayAsay 2010/12/29 01:07 >通りすがり さん
コメントありがとうございます。
僕の書き方で、ニュースの「凄さ」についてお伝えしきれなかったようで、力不足を実感しています。
さて、「何が凄いのか」については、主に”「生物多様性の保全」の重要性”という観点から述べることが可能ですが、説明がちょっと煩雑になるので、通りすがり さんの仰ることに関して考えてみたいと思います。

>苦労して保護したり研究して固体数を増やすより、南洋の魚を食べれば済むこと。馬鹿みたい。
クニマスをはじめ、サケ科の魚類は世界各地で漁業資源として、人類の貴重な蛋白源となっています。中でもクニマスは絶滅してしまった非常に貴重な種なのですが、現代におけるクニマスの重要性は、食料資源とは別のところ(前述の「生物多様性」の視点)にあります。
さて、南洋の魚を食べるには、どうすればよいと思いますか? ただ漁師さんが出かけて獲ってくればいい、と思っておいでかも知れませんが、漁に出てたくさんの魚を獲るのにも、現代の科学が大きく寄与しています。効果的な網の仕掛け方の研究、網の素材の研究、ソナーの高機能化、船のエンジンの高性能化、そして漁業資源となる魚の分布や、獲り尽くさずに増やす計画、養殖技術……
挙げればきりがありませんが、あなたが「南洋の魚を食べれば済む」と思っている漁業の裏には、こういった科学的な検証や研究が下敷きとして存在するのです。
馬鹿みたい、と仰るからには、パンがなければケーキを食べれば良いじゃない、的なお考えなのだと推察しますが、ケーキひとつを手に入れるにも様々な科学・技術が積み重なっていることをご想像願いたいです。

>サケ科魚類の遺伝的分化•分類•分布について研究が進む・・・進んで何になるの?
>研究者の自己満足で終わるのだろうね・・・・。
前述したように、サケ科は古くから漁業資源として扱われてきました。特に北米や日本を中心に研究が進んでいます。
「進んで何になるの?」と仰いますが、あなたが日々スーパーで目にしているサケの切り身、サーモントラウトの切り身、イクラ……これらが安定して供給されているのも、これまでの研究で孵化増殖技術が確立されている成果のひとつなのです。クニマスを含めこれら魚類の研究が進むことは、研究者の自己満足などではなく、私たちの生活の基盤を支える食に深く関わっていると言えます。

さて。
「研究が進んで何になるの?」すなわち「科学が何の役に立つの?」というのは、正直に申しまして非常に愚かしい質問だと僕は感じています。あえて答えるとするならば、クニマスの発見は、前述した「実学としての魚類研究」にとって”だけ”でも、大きな意味合いがあると僕は考えます。
絶滅したはずの種が生き延びていた、というニュースは、本来であれば”「生物多様性の保全」の重要性”という観点から語られるべきと思いますが、分かり易いかと思い、あえて漁業と絡めて、僕の考えをお答えしました。

>aijiro さん
コメントありがとうございます。おおむね同意します。
人間が生き延びるための行為として、知的好奇心に拠る活動があると僕は考えています。地球にとっての善し悪しは分かりませんが、人間がこれからも他の生物と生きていくために、より良い選択をしてゆければよいですね。


※コメントを閲覧してくださっている皆様※
上記「通りすがり」さんのコメントに絡めて、「科学が何の役に立つのか」について書かれているブログ記事を紹介します。興味のある方はご一読ください。

「なんの役に立つんですか?」の暴力性−森山森子
http://d.hatena.ne.jp/m0612/20100414/p1

KuroiKuroi 2010/12/29 03:09 通りすがりさんこんにちは。
>苦労して保護したり研究して固体数を増やすより、南洋の魚を食べれば済むこと。馬鹿みたい。
本当に個体数を増やすべきか、南洋の魚を食べればそれで済むのか、また、その行為は馬鹿なのか、これらの検証が必要となります。
その為にも保護する事は大事です。 検証終わるまえの滅んでしまったら困ります。

koukou 2010/12/29 11:28 「通りすがり」さんって荒らしですか?
本当にそんなことを思っているのであれば問題だと思いますけど。

くろちゃんくろちゃん 2011/02/22 11:39 来月解禁されたらクニマス釣り行きます。
釣れたらやっぱ食べます。

キノシリマッスキノシリマッス 2011/03/08 16:53 わしらはよぉ〜。
人間に滅ばされないように、こっそり隠れておったによぉ。

せっかく今まで存えておったに、めっかってしまってよぉ。

釣り人がきて、つられちゃってよぉ。

なにかい?
おめえさんがたは、わしらを「2度、絶滅」させるきかえ?

そんじゃ、あんまりじゃねいのけ?

いいかかげん、かんべんしてくれんのかのぉ。

「そうだ!」「そうだ!」byウッカリカサゴ

nihyannihyan 2011/05/17 20:47 いつの日か、クニマスが里帰りできるようになると良いですね。

ああああ 2012/12/19 12:19 ふざけるなああああああああああああ

はははは 2012/12/19 12:21 はははははははははは

宇宙人宇宙人 2012/12/19 12:25 ワレワレハチキュウヲセイフクスル

AsayAsay 2012/12/19 22:53 地球ハ なたーるノ 植民地ニナルノダ

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