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大使館爆発事件 極左組織の自爆テロか
2月2日 6時33分

大使館爆発事件 極左組織の自爆テロか
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トルコの首都アンカラにあるアメリカ大使館で起きた爆発事件で、トルコの内務省は、軍や警察へのテロを繰り返してきた極左組織による自爆テロの可能性が高いとの見方を示し、アメリカ大使館を狙った背景などを調べています。

この事件は1日、アンカラのアメリカ大使館の検問所で爆発が起き、大使館の警備員の男性を含む2人が死亡、少なくとも1人がけがをしたものです。
現場を訪れたトルコのギュレル内相は記者団に対し、「爆発時の監視カメラの映像によると、男が通用口に現れ、警備員が応対したところ、自分の腹のあたりに手を入れ爆弾を爆発させた」と述べ、犯行は死亡した2人のうちの1人による自爆テロだと断定しました。
そのうえで、軍や警察に対するテロ活動を続けてきた極左組織による犯行の可能性が高いとの見方を示しました。
トルコの極左組織は、アメリカが主導するNATO=北大西洋条約機構へのトルコの加盟に反対していて、NATOが今月から内戦が続くシリアからの攻撃に備え、トルコ国内に迎撃ミサイルの配備を進めていることに対する反発との見方も出ています。
トルコの治安当局は自爆した男の身元の特定を急ぐとともに、アメリカ大使館を狙った背景を調べています。

“最も強いことばで非難”

アメリカ国務省のヌーランド報道官は1日、テロリストが行った自爆テロだと断定したうえで、「最も強いことばで今回の自爆攻撃を非難する」と述べました。
そして犯人は爆発物を仕込んだベストを着込み、大使館に入るための最初の検問所でみずからそれを爆破させたと述べたうえで、犯人の特定やその動機の解明に向けてトルコ政府と緊密に連携していく姿勢を示しました。

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