かねて関係が芳しくない将棋の2団体で、新たに深刻な問題が持ち上がった。「日本女子プロ将棋協会」は1月29日、所属棋士で協会代表理事の石橋幸緒女流四段(32)が、1月30日に予定されていた第6期マイナビ女子オープン準決勝の対局を行わないと発表した。異例の事態の背景には、約6年間に及ぶ「日本将棋連盟」からの妨害行為があると協会側は訴える。
「非礼、屈辱的でデタラメ。日本相撲協会が批判にさらされたことがあるが、それに比べれば、棋界で起きていることは100倍ひどいというのが私の率直な感想」
歯に衣着せず日本将棋連盟を糾弾したのは、石橋らとともに発表会見に出席した日本女子プロ将棋協会名誉理事長の錦織淳弁護士だ。
石橋はマイナビ準決勝で、連盟所属の里見香奈女流四冠(20)と対局予定だった。12歳でプロになった里見は「人気と実力を兼ね備えたスーパーヒロイン」(石橋)。いわば注目の対局をドタキャンしたわけだが、連盟側の理不尽な仕打ちが招いた結果だとして以下の経緯を説明した。
発端は昨年7月、協会が渡辺愛女流3級(19)を団体初の新人女流棋士として認定したことだった。2007年5月、連盟所属の一部女流棋士により設立された協会にとっては待望の新人。これに対し連盟は昨年10月、文書で祝意を述べつつも、渡辺が研修会を受けて連盟認定の女流棋士になることを求めた。
この要求が「連盟所属はプロと瞬時に認め、協会所属プロは認めないという差別的、不合理な扱い」(庄田育夫業務執行理事)だとして協会は拒否。すると連盟は、渡辺が連盟認定棋士にならない限り、連盟が関わる公式戦の出場は不可と通告してきた。
マイナビ女子オープンはマイナビ社、協会、連盟による共催。この件でマイナビは協会に対し、連盟と折り合いをつけるよう要求したが、事態は平行線をたどる。するとマイナビは今月、次期大会の契約から協会を除外すると決め、これを受けて協会も3者共催の契約解除を決定。石橋は対局断念となった。
もともと連盟内における女流棋士の扱いの低さなどを理由に、協会が独立した際も「過酷な弾圧、迫害、妨害が重ねられた」(錦織氏)経緯があり、その後も「もろもろの妨害行為を受けている」(庄田氏)。
連盟所属棋士への協会行事への出演妨害や、協会所属棋士の子息が連盟認定の棋士になると、連盟は親子を呼び出して母親に協会脱会を求めるなどした。数年前に協会と連盟が話し合いを持った際、その模様を協会側が盗撮、盗聴したとして、連盟幹部が自身のウェブサイトを通じて話を広めた。それぞれについて協会側は文書や口頭で抗議してきたが、明確な返答はなかったという。
マイナビ社は女流棋士の資格等について「当初から3者で合意していたことを踏襲している。対局放棄は遺憾」とのコメントを発表。連盟は「会見の内容が分からないのでまだコメントできない」とした。
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