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ほぼ日手帳 2013 spring
きのこの話。
 

今日のダーリン

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・わりと自由な職業の方々の集まるパーティに、
 ある人が「ゴキブリ」の仮装で行ったんですって。
 とりあえずは、登場するやいなや、
 ドレスアップした女性たちだとかが、
 ワァだのキャアだの騒いでくれる。
 そういった嬌声を強く好む方が
 「ゴキブリ」をまとっていましたので、
 それはそれはごきげんだったらしいです。
 
 しかし、最初のうちこそ、ワァだのキャアだのでしたが、
 やがてその場の騒めきもおさまり、
 そこにいた「ゴキブリ」さんは、
 できるならば消えてほしい存在へと変わっていたのです。
 そして、「ゴキブリ」が消えないならと、
 人びとは「ゴキブリ(の中は人です)」の
 周囲から離れていきました。
 黒く、大仰な「かぶりもの」のある人は、
 そんなに嫌われるとは想像してなかったようです。
 でもね、何時間も、「ゴキブリ」が、
 人気者のままでいられるはずはないですよね。
 
 なんとなくですが、この話、教訓にしています。
 一気に人の注目を浴びるには、
 怖いとか、嫌だとか思われているものを出すと強い。
 それはもうインパクトは、あるわけです。
 しかも、ユニークだと思われたりもします。
 でもね、最初の注目は浴びても、
 親しまれたり興味を持たれたり、好かれたりはしない。
 驚きの後に、親しくなれなきゃだめですよねー。
 
 怖がらせたり、脅かしたりして得た注目というのは、
 大きなインパクトを与えるけれど、人をよろこばせない。
 これ、なんとかウケを狙おうとしていると、
 気づけなくなっちゃうものなんですよね。
 古今亭志ん生さんが、息子の志ん朝さんに、
 「落語をおもしろくするコツ」について質問されて、
 「それは、おもしろくしねぇことだ」と答えたそうです。
 注目がほしいというような場面でも、
 「注目をもとめない」ような姿勢が必要なんでしょうね。
 ま、なんにせよ、「ゴキブリ」はだめだと思います。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
基本的に、「求めるものは2番目に置け」なんだよねぇ。

土曜日、日曜日と祝日の「ほぼ日」は9時に更新しています。
昨日の「今日のダーリン」を読み逃した方はこちら。
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