巨人のドラフト1位・菅野智之投手(23)=東海大=が、キャンプ初日にプロ入り後初のブルペン入り。原辰徳監督(54)が見守る中、捕手の実松を立たせたまま45球を投げた。「7割程度の力」とやや抑え気味ながらも、切れのある球を投げ込んだ。
直球に加えカーブ、カットボール、ワンシームなどを披露した菅野は「率直に言ってすごく楽しかった」とニッコリ。1月の合同自主トレ中はブルペン入りを自重するよう求められていただけに、投げられる喜びを素直に表現した。伯父の原監督も目を細めた。投球中は真後ろから熱視線を送ると「(投手陣の中で)戦えるだけの力を持っている」と指摘。菅野とは「調子はどうだ?」「まあまあです」と簡単な会話しか交わさなかったが、確かな実力を持っていることを再確認した。
菅野は5日までの第1クール中に捕手を座らせてピッチングする予定。「今日はサネさんに乗せてもらった。阿部さんにも受けてもらえたらうれしい」。1年のブランクを経てのプロ入りだったが、まずは上々のスタートを切った。 (臼杵秀之)
この記事を印刷する