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【スポーツ】柔道園田監督辞任!!暴力認める 五輪招致にも影響「ある」2013年2月1日 紙面から
柔道の日本代表を含む女子選手15人が暴力やパワーハラスメントを受けたと告発した問題で、女子代表の園田隆二監督(39)が31日、東京都文京区の講道館で記者会見し、事実関係を認めて謝罪し、辞意を表明した。全日本柔道連盟(全柔連)は受理する方向だ。2008年11月に女子代表監督に就任し、4年3カ月で幕を閉じた。世界選手権の選考を兼ねる2月の欧州遠征は代行を立て、監督不在のまま出発する。 無数のフラッシュを浴びながら、10秒間頭を下げた。テレビカメラ20台、報道陣200人。園田監督は一点を見つめ、辞意を表明した。 「今回の件でこれ以上、強化に携わっていくのは難しいと思う。進退伺を出させて頂きたい」 2010年8月から12年2月までの間、5件の暴力行為を「間違いありません」と認め、その上で、ハキハキした口調で持論を展開した。 「暴力という観点で手をあげた認識は全くない。ここで踏ん張ってほしい、一つ乗り越えてほしい時に手をあげてしまった。カッとなったのではなく、『このタイミングだよ』と伝えたかった」 全柔連は前日の会見で、留任させるとした。関係者によると、前日まで園田監督も続投の意向だったという。ところが、所属の警視庁との話し合いで辞意を固めた。会見では「私がこういう立場で、欧州で選手を見ていくのは選手にとっても不安が出てくる。欧州には行かない」と説明した。 これまで合宿のたびに、選手と食事会などを開き、コミュニケーションを図ってきた。練習で厳しい分、息抜きをさせてきたつもりだったという。告発した15選手には「申し訳ないと思ってます。会って直接話したい」と謝罪し、「信頼関係ができていると一方的に解釈していた。行き違いがあった」と反省した。きょうにも進退伺を提出する予定で、全柔連は受理する方向だ。 暴行の事実を隠ぺいしてきた全柔連幹部の責任は重い。暴行があった1年4カ月の間、強化委員長だった吉村和郎理事は海外遠征や合宿に同行した。監督責任があるにもかかわらず、この日、「私は男子も見ていたから(暴行について)よく分からん」と反省の色は一切なかった。たまった膿(うみ)を出し切るため、監督の辞任だけでは終わらない。 (森合正範) PR情報
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