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【プロ野球】

藤浪 ひとりブルペン

2013年2月2日 紙面から

大勢のファンが見守る中、ブルペンで調整する阪神の藤浪=沖縄県の宜野座運動公園で(潟沼義樹撮影)

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 首脳陣の配慮が裏目に出てしまった。阪神の新人では唯一、沖縄キャンプで1軍スタートを切ったドラフト1位、藤浪晋太郎投手(18)=大阪桐蔭高=は先輩と同じメニューに組み込まれた。岩田、榎田らのいるC組だったが、実体は藤浪だけの「D組」。横には和田監督自らが付き添い、流れなどを教えていた。

 昨年甲子園大会を春夏連覇した黄金ルーキーの効果もあってか、宜野座キャンプ初日の人出は昨年の1・5倍の約3600人。注目を集める藤浪は緊張もすれば、要領への戸惑いもある。そうしたことを考慮しての特別扱いだった。午前中の投内連係では、ファウルグラウンドから見学。午後にはブルペンに入ったが、ここで思わぬ誤算が生じた。C組の投球練習が終わり、藤浪はひとりで投げることになってしまったのだ。

 多数の報道陣、和田監督が注目する中、捕手を立たせて30球ほど投げたが、この状況を指揮官が、ちょっぴり後悔した。「先輩が横に並ぶと、どうしてもペースが乱れるから、きょうはひとりで投げさせたけど、逆に注目されることになってしまった。あすからはやり方を考える」。担当の畑山スカウトからも他の投手と同じ扱いにしてほしいとの要望もあり、再考することとなった。

 それでも藤浪自身はケロリとしていた。「見られているという意識はありましたけど、特に気にならなかった」といい、初体験のプロのキャンプについても「練習自体は想像していたもので、それほどきつくはなかった」と振り返った。さらに「甲子園ではもっと見られていた。気にすることはなかった」。キャンプ初日から、大物の片りんをのぞかせた。 (中山隆志)

 

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