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政治
民主、落選者からヒアリング 党への批判、不満が続出
2013.1.31 20:12
[民主党]
民主党改革創生本部(本部長・海江田万里代表)は31日、先の衆院選の落選者からヒアリングを開始した。同本部は聞き取り結果を2月24日の党大会で発表する党再生に向けた一次報告に反映させる考え。だが、出席者からは批判や不満が続出し、党再建の難しさを改めてうかがわせた。
「皆様の経験の中に党再生のカギがあるのではないかと思っています」
海江田氏はこの日集まった東京ブロック、南関東ブロックを中心とする落選者27人を前に、丁重に言葉を紡いでいった。この中には城島光力前財務相や田中慶秋元法相、手塚仁雄元首相補佐官の姿もあった。
落選のショックは隠しようがなく、会合では「民主党はバラバラで、決めたことも守らない。有権者の信頼を失った」などと党への批判が噴出。マイクを渡されるとそれぞれが「まるで個人演説会のように」(出席者)次々と不満をぶちまけていった。
今後の党のあり方については「ぬくもりのある党というイメージ戦略を進めてほしい」との建設的な提言もあったが、自民党の小泉進次郎青年局長を引き合いに「民主党もスター議員を育てるべきだ」と他党をうらやむかのような意見も出された。
日本維新の会とみんなの党が連携を深め、民主党が置き去りにされていることを苦々しく思っている出席者もおり、「野党による政界再編のリーダーシップを民主党がとるべきだ」との発言もあった。
ヒアリングは午前9時半から約2時間にもおよび、海江田氏は一人一人に声をかけ、“絆”を確認。だが、ある出席者は会合後、「弁当も出ない。情がない党だな…」とため息混じりにつぶやいた。(原川貴郎)
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