安倍晋三首相は1日の参院本会議で、「しかるべき時期に21世紀にふさわしい未来志向の談話を発表したい」と述べ、日本の植民地支配への反省を述べた1995年の村山談話に代わる安倍談話を発表する考えを表明した。時期や中身については「今後十分に考えていきたい」と述べるにとどめた。
福島瑞穂氏(社民党)の質問に答えた。首相は「我が国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた。その認識は歴代内閣の立場と同じだ」と強調。過去の植民地支配と侵略に対するおわびと反省を表明した村山談話の立場を踏襲した上で、新しい談話づくりに乗り出す考えだ。