特集ワイド:社会文化会館「三宅坂」解体へ 夢、館とともに去りぬ
毎日新聞 2013年01月29日 東京夕刊
ただ、「社民党は事実上、先の総選挙で崩壊した」と語る御厨氏の見方は厳しい。「自民党の小泉進次郎氏のような有望な若手が『社民の大義のために生きる』と決意し、支持が集まればいいが、人材がいない。党首のなり手もいない。今後は他党へ吸収されるなどした後、旧社会党のDNAを伝えていくことしかできないのではないか」
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文化会館から数分歩くと憲政記念館に着く。記念館の収蔵庫には、浅沼氏の洋服、眼鏡などの遺品や、故江田三郎氏が議員在職25周年を記念し揮毫(きごう)した色紙が保管されている。見せてもらった。
<議員二十五年 政権とれず 恥かしや>
社民党本部は26、27日に官邸裏の民間ビルに移転し、28日から業務を開始した。館だけではなく、中身も一新してほしいというのが護憲や脱原発を願う市民の声ではないか。
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