(cache) 補助金疑惑で住民監査請求書提出へ

補助金疑惑で住民監査請求書提出へ

　和歌山県田辺市の植樹事業をめぐる補助金疑惑を追及している「補助金不正問題の全容解明を望む会」（片井敦雄代表）と「市民オンブズマンわかやま」（畑中正好事務局長）は１月31日、同市高雄１丁目の市民総合センターで住民監査請求人説明会を開き、14日に住民監査請求書を提出する方針を表明した。

　片井代表は「疑惑解明に向け、議会へ百条委員会設置を要望、オンブズマンと一緒に市へ再調査を申し入れたが、何一つ聞き入れられず、住民監査請求に至った」とこれまでの経緯を説明。

　畑中事務局長は「県は補助金の（一部）を返還させ（事務処理を担当した）宮田政敏元市議を詐欺罪で告訴した。一方で、市はこの疑惑を不問にした」と述べ「市の調査報告書では承服できない。領収書の添付が義務付けられてないからといって、収支報告書を偽ってよいわけでない。行政任せでは、真相は追求できない」と住民監査請求の必要性を強調した。

　その上で「県の調査資料からでも市の『ふれあいの森緑化推進事業補助金』の不正請求分は約１２３万円。私たちは、２００７～12年度の21事業に交付された３６３万５１００円の全額返還を求めている」などと説明した。

　さらに、これまでの調べで明らかになっている（１）第二のぞみ園の不正（２）宮田元市議の補助事業者を偽った行為―などの問題点を指摘した。

　説明会には市民16人が参加し、全員が請求人になることを承諾した。

　新たな請求人の募集は６日まで。承諾する場合は、認め印が必要。問い合わせは、片井代表（０９０・３４６５・８８５４）か畑中事務局長（０９０・２１０４・２２５２）へ。

(2013年02月01日更新)