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宗教法人悪用で3億円脱税か 福岡1月31日 20時59分
福岡県に本社がある会社が、手をかざしただけで病気が治るなどとして、会員から集めたセミナー料の所得を、宗教法人に寄付したように装って3億円余りの法人税を脱税していた疑いが強まり、福岡地方検察庁は、この会社の元社長ら3人を、法人税法違反の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、福岡県篠栗町に本社がある、気功療法のセミナーを開いている会社、「アースハート」の元社長、野中邦子容疑者(65)や現在の社長の男ら合わせて3人です。
福岡地検によりますと、「アースハート」は、手をかざして気を送るだけで病気が治るとして各地でセミナーを開いていますが、平成20年2月までの1年間に、会員から集めたおよそ10億円のセミナー料の所得を隠し、3億1000万円余りの法人税を、脱税した疑いがもたれています。福岡地検と国税局は、31日午前、本社や福岡市の関連施設などを捜索し、裏付け捜査を進めています。
「アースハート」は、セミナーで得た収益の一部を、社長が代表を務める宗教法人への寄付を装って脱税していたとみられ、福岡地検は、税金が、原則非課税となる宗教法人を悪用した疑いがあると判断し、強制捜査に踏み切りました。また、「アースハート」は、実体のない関連会社に、売上げを付け替える手口で、消費税など3300万円を脱税したうえ、2400万円の還付を受けた疑いももたれています。
福岡地検は、脱税した金の使い道など、実態を詳しく調べることにしています。
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