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2012-03-16 転び伴天連

1972年に公開され社会現象になったハードコアポルノ、『ディープ・スロート』に主演した女優のリンダ・ラヴレイスが、その後フェミニズムに傾倒して反ポルノの活動家になったことはよく知られています。
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2005/11/25
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常に、ポルノ業界の慣習を「思いやりのないもの」と批判していたリンダですが、晩年は不遇のまま、2002年に交通事故で亡くなりました。
『ディープ・スロート』の監督、ジェラルノ・ダミアーノは、「リンダは夫の言うままにポルノに出て、フェミニストの言うままに反ポルノ活動家になった。いつも誰かの言いなりだったことが、彼女の人生の不幸だ」と語っていました。
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このように、かつてポルノ産業に関わった人が、現場で行われる人権侵害に気づき、反ポルノの活動を始めることがあります。
左翼から転向して右翼になる人が多いようなもんですかね。逆はあんまり聞いたことないけど。
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柴田錬三郎の創造したヒーロー、眠狂四郎は、悪魔崇拝に走った転び伴天連が父親で、黒ミサで凌辱された女が産み落とした子でした。
その設定が、彼に独特の陰影の濃さをもたらしています。
それを踏まえて。
AmazonでLO取り扱い中止を求めたわかばっちさん、宗旨替えを語る。 - Togetter
ロリ漫画撲滅を主張する深田わかばが実は同人販売業者だった件→ついに本人も認める : 妹はVIPPER
AmazonにコミックLOの取り扱い停止を求めた活動家が、かつてはロリ漫画を海外に転売しようとして失敗した過去の持ち主だったという件で、いまかなりの盛り上がりを見せています。反ポルノも実は自分の商売のためだった、という疑惑が噴出しています。
この人のお仲間も、
@wakabacci @Nagano_nasser わたしも、高校生の1998年にポルノをCD?Rに複製販売し学校の先生にも売ってたのが学校にバレて退学寸前になって自殺を考えるほど苦しかったです。そのあとでネットを通じてAV出演された方と知りあい人権侵害性に気づき活動を続けてます
2012-03-16 12:19:51 via web to @wakabacci
こんな過去があるそうです。いやそれアンタの問題やん。海賊版を販売したこととAVに出たことを同列に語るなよ! あんたポルノの出演者から搾取する側だったんだよ!?
主役のわかばという人も、
10年くらい前?数年前までは、日本のアニメ・ゲーム・コミック等オタク文化には心酔していて、これは世界に積極的にもっと売り込むべきだ!と思っていました。ペド漫画を海外向けに売ろうとしたことはあります。正規に販売されているし漫画なのだから児童ポルノではないし問題ないと思っていました。
2012-03-16 07:37:00 via web
しかし、いざ、売ろうとしてみると、非常に高い壁がある。まず、検索エンジンで児童ポルノを少しでも匂わせるような単語は禁止ワードになっていて、自分のサイトを上位に表示させることができない。イーベイでも出品するとすぐに削除される、を繰り返し、挙句の果てにはアカウント停止処分になった。
2012-03-16 07:38:40 via web
最初に仕入れた10万円相当の商品在庫を抱え、かなり絶望的な気分でしたが、いくらあがいてもハードルがあり、売ることができないので、結局すぐに売ること自体を諦めました。その時に、初めて、海外では漫画であれ、児童ポルノ表現は非常に厳しく禁止されている、ということを知ったのです。
2012-03-16 07:41:15 via web
そういう失敗体験があったからこそ、今、そういう漫画に対し、明確にNOを言えるようになった訳ですから、失敗は私の中ではきちんと生きています。
2012-03-16 07:46:21 via web
こんなことを言っていますが、失敗体験があったからそういう漫画にNOを言えるようになったということは、もし商売に成功していたらNOを言うこともなかったということになりますから、説得力ががくっと落ちてしまいます。
つうか「金儲けのために」ってなんなんだよ?こっちは子どもを一人抱えて真剣に、日本最大のインターネットオタク本屋経営者として起業&世界デビューをもくろんでいたんだぞ?本当、こういうチャラい言葉を使う奴はイライラする。
2012-03-16 16:08:35 via web
こんな勇ましいことを言っていますが、
ネットで表紙だけ見て適当に選んで買ったのですが、中には少女を半殺しにしてレイプするような本当に酷い作品が入った本も含まれていました。でも「合法なのだから別に構わないだろう」と、当時は思っていましたね。法に触れずカネが儲かればいい、というような、新自由主義的な発想だったと思います。
2012-03-16 09:03:05 via web
いや、適当に選んだ品物で商売すんなよ! そんなスタンスで日本最大とか大それた野望を抱くなよ!
とはいえ、現在の日本のポルノ業界にはかなり不健全な問題が多くあります。以前、バッキープロダクションという制作会社が、女優に激しい暴行を加えて重傷を負わせた事件がありましたが、そこまでいかなくとも、「凌辱」「暴行」「人格否定」などを売り物にするアダルトビデオはたくさんあります。
漫画ならいくら酷いことを描いても所詮はただの絵ですが、実写の暴力ポルノは、いくら演技とはいっても、現場で女優の尊厳を踏みにじるような行為がなされるわけです。AVとはそういうものだと言ってしまえばそれまでですが、ぼくはたまたま趣味じゃないだけで、世間にはそういう暴力ポルノでないと興奮しない人もいるんだろうなあと思うと、うすら寒いものを感じます。
漫画だってそうで、ぼくはロリも凌辱も大嫌いだし、LOははっきり言って正視に堪えません(うさくんの『マコちゃん絵日記』以外)。
- 作者: うさくん
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ああいうポルノは、正直いえばなくなってほしいと思っています。
でも、「描かれている行為が犯罪であり人権侵害だから」という理由でフィクションを規制することには、絶対に反対です。何度も書いたことですが、表現の自由というのは、自分の好きなものだけが守られればいいというものではありません。最悪の、低俗で下衆な表現であれ、公権力の手にその判断基準を委ねないことがその本質です。
暴力ポルノが女性へのヘイトスピーチであり、その存在自体が人権侵害だという意見は一種の抽象論としては当たっています。しかし、だいじなのは表現物を規制することではなく、そういったもので興奮する人々の意識を変えていくことのはずですが、何しろ性志向の話だけに、現実には難しいでしょう。
ぼくにはロリコンの気持ちはわかりません。ただ、巨乳を愛好するぼくは合法的に性の満足を得られるのに対し、現実に幼女と接することは違法になるわけですから、つらいだろうなあという程度には理解しています。
だからといって、ミソジニー丸出しで女性をババア呼ばわりし、ロリ漫画を規制すると性犯罪が増えるなどと脅すのは品性下劣もいいところです。
わかばという人(そういえば昔、古式若葉という人がいたなあ)を批判するにせよ、そういうやり方は自分の首を絞めるだけと理解してほしい。
ところで、このわかばという人やそのお仲間も、石原慎太郎吐痴児もそうですが、レイプや幼女姦はともかく、どういう理屈で近親相姦の表現も禁じようとしているのか全然わかりません。誰か教えてください。
暴力ポルノ、イクナイ! と。
で、閣下の場合にはそれを180°逆転させた感じ。
「男性家長を頂点にしたあり得べき階級的家族制度においてインセストがあると秩序が揺らぐ」
かつ前提として閣下にとって近親相姦ってのは「女の側が誘惑」して起こること、なんでしょうね。
秩序の紊乱、イクナイ! と。
えと、この深田わかばって方は、非常にフツーにバカなんですなぁ。
文章がラレったりデムパを受信したりはしてないのに(むしろ文章自体は読みやすく解りやすいくらい)、この「だいぶ解ってない感」はスゴいっス。
自分がシングルマザーであることを盾に取ったこの啖呵の切り方とかサイコーです。