市、仮処分申請へ 島田の最終処分場封鎖問題
(2013/2/ 1 07:32) 震災がれき受け入れに絡んで地権者が出入り口をロープで封鎖している島田市の一般廃棄物最終処分場について、島田市の桜井勝郎市長は31日の定例会見で、「ロープの撤去と進入路の通行権確保を求めて6日までに静岡地裁に仮処分申請を出すよう準備している」と明らかにした。
処分場をめぐる地権者と市当局両者の主張は平行線をたどる。地権者側は「家庭ごみの飛灰でも100ベクレルを超すものは受け入れられない」などと主張し、契約更新に応じていない。一方、市側は「契約更新は固定資産税の評価替えに伴うもので本契約は処分場の用途終了まで生きている。家庭ごみの100ベクレル以下という条件も飲めない」と訴えている。
桜井市長は「第三者に判断を委ねてはっきりさせたい。震災がれき受け入れが終わっても家庭ごみの問題がある。一区切り付ける必要がある」と話した。
また、県が契約した岩手県の震災がれき(木くず)の処理が1年前倒しで終わるめどが立ったことで、同市が2013年度受け入れ予定だった約1750トンは無くなった。同市の最終的な受け入れ量は700トン強となり、今年3月中旬には全ての処理が完了する見込み。
桜井市長は「ホッとしている。もっと何かできることがあったら協力したいと考えているが、県の考えを尊重したい」と話した。
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