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This is the archive for 24 September 2012

2012年09月24日

*9月24日に放送した内容を掲載します

(桜井)
今、広島市内で新しいサッカースタジアムの建設を求める声が高まっています。
8月2日、広島県サッカー協会やサンフレッチェ広島、サンフレッチェ広島後援会が、
要望書を県や広島市、経済界に提出しました。
また先月、広島経済同友会は、候補地として広島市南区宇品地区とするサッカー専用スタジアムの建設を求める提言書を県、広島市に提出しました。
さらに旧市民球場跡地への建設には、市民グループなどの根強い声があります。

この時間は、取材に当たっているRCC報道部の真田和幸記者とお伝えします。

まずは、今の広島での動きをまとめておきたいのですが…

(真田)
スタジアムを求める動きはサンフレッチェの結成当初からありました。
サッカー協会などの動きとは別に、ファンを中心とした市民グループなど、個別にいろいろな動きがありましたが、いずれも前に進むことなくくすぶり続けてきました。
今回サンフレッチェの好調などがあり、ふたたび動きが盛り上がってきました。
そこで、あらためてサッカー協会やサンフレッチェを中心にひとつにまとまって「サッカースタジアム建設」を進めていこうという動きになっています。
広島市の市街地に2万5000人から4万人収容規模のスタジアムを求めています。
サンフレッチェの選手も参加して署名活動を実施していて、年内に20万人分の署名を集める目標です。
また11月にはスタジアムを考えるシンポジウムも開く予定です。

(桜井)
経済界からも提言が出ましたね。

(真田)
経済界にもスタジアムで街の活性化を図ろうという考え方があって、今回はひとつの案として宇品地区を候補地とした提言をしました。
広島経済同友会で都市機能委員会の委員長を務める、広島電鉄の越智社長は「場所はどこであれ、今回の提言が議論が盛り上がるきっかけになればよい」と話しています。

(桜井)
また旧市民球場跡地へ建設してほしいという強い声がありますね。

(真田)
やはり利便性などの観点から、ファンや関係者の間には球場跡地を求める声が多いです。
広島市の跡地検討委員会は、「文化芸術」、「緑地広場」、「スポーツ複合型」の3つの方向性に絞って検討を進めることになっています。

(桜井)
こうしたさまざま動きがあって、建設への機運が盛り上がってきているように感じますが…
新しいサッカースタジアムの必要性が叫ばれる背景には、現在のサンフレッチェのホームグラウンドである広島ビッグアーチの課題があります。
改めて、何が課題なのでしょうか?

(真田)
[地…交通アクセスの問題
アストラムラインで市内中心部から約40分と遠い。遠いため自家用車で行く人が多いが、駐車場がこれまた遠い。
先日のベガルタ仙台戦のように25000人を超えるほどの観客が入ると、周辺で渋滞が起こり、試合に間に合わない人も出る。帰りも同じ。

▲肇薀奪があるため臨場感に欠ける
そもそもビッグアーチは陸上競技場なので、サッカーを見ることを念頭に作られていない。

2虻が一部にしかない
観客が雨に濡れながら観戦を強いられる。
屋根があれば声援が反響して臨場感を生む効果もある。

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アクセス問題とも絡むが、試合を見るためだけにわざわざ行って、試合後に気合を入れて帰らないといけない。気軽に行ける場所ではなく、精神的なハードルが高いので入場者数も伸びにくい。周辺は住宅地のため楽しめる場所はほとんどなく、サポーターにとっては行って帰るだけの場所になっている。周辺への経済効果も薄い。

(桜井)
先日、他のJリーグのチームのホームスタジアムを取材してきたそうですが、どこへ?

(真田)
仙台と千葉に行ってきました。

ベガルタ仙台の本拠地、ユアテックスタジアム仙台ですが…
屋根があり、ピッチとも近く、臨場感はすごい。まさに選手とサポーターが一体になるという雰囲気。
観客は、試合を見るというより、試合に参加して楽しんでいる感じ。選手もとても勇気付けられる
仙台駅から最寄り駅まで地下鉄で15分。駅を降りて徒歩4分とアクセスがよいので、気軽に来れる。
平日のナイターでも仕事帰りにふと思い立って見に来る人もいる。ハーフタイムチケットがよく売れるらしい。
また、試合後には最寄り駅の駅前でそのまま食事をしたり、勝った日には祝杯を挙げるサポーターたちでにぎわう。
買い物をして帰る人もいて、周辺に大きな経済効果を生んでいる。

ジェフユナイテッド千葉の本拠地、フクダ電子アリーナですが…
スタジアムの雰囲気は仙台と同様。駅から徒歩8分。
駅前商店会はサッカー観戦者をターゲットにした販促活動に力を入れていて、街の活性化につなげようと努力している。

(桜井)
この2つのスタジアムを見て感じたことは?

(真田)
ただ単にサッカーを見る場所ではなく、サッカーを満喫できる施設だということです。
また、サッカーファンのためだけの施設ではなく、周辺に活気を生んでいて、町のシンボルになっている。街づくりの核となる施設だと感じました。

(桜井)
広島にスタジアムを建設していくために必要なことは?

(真田)
まずは当事者であるサッカー関係者やファンが大きな声を挙げることが大事。
その次には、サンフレッチェというチームをどう活かすのか、サッカースタジアムを街づくりにどう活かすのかという、街づくりの視点から市民、県民全体で議論することが必要。
仙台市も千葉市も街づくりの視点でスタジアムを捉えて、うまく活かしていました。

(桜井)
サッカーファンやサッカー関係者だけが声を上げているのでは難しい。
スタジアムが出来たら街がこうなるという構想が必要で、街づくりの核となる施設という位置づけで市民(住民)全体で考えなくてはならない。
さまざまな声があるが、それぞれが要望する場所にこだわりすぎるあまりに、事が前に進まないのは一番よくない。
どの用地のどう使うのか…ということを考えると、県や市などの行政が方針を示すことも必要。
その下で、建設要望の動きがまとまっていけばいいのでは?


*文責 桜井弘規