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福島 旧警戒区域で初のがれき撤去2月1日 12時9分
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福島県南相馬市の小高区で、原発事故で「警戒区域」に指定されていた地域では初めてとなる、がれきの撤去作業が始まりました。
南相馬市小高区の沿岸部は、津波でがれきが大量に発生しましたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で「警戒区域」に指定され、去年4月に解除されるまで立ち入りが禁止されていました。
解除後は、放射性物質に対する住民の不安からがれきを一時的に集める仮置き場の設置に時間がかかり、10か月を経て1日から撤去作業が始まりました。
作業員は沿岸部に集められたおよそ2万200立方メートルのがれきを、燃えるものと燃えないものに分別する作業に取りかかり、木材をチェーンソーで切断していきました。
がれきは、およそ1キロ離れた仮置き場に運ばれてからさらに細かく分別されたあと、小高区内に建設予定の仮設の焼却施設で処理されるということです。
警戒区域に指定されていた地域でがれきの撤去作業が始まるのは初めてで、環境省はがれきの処理を来年3月までに終わらせたいとしています。
地元の住民は「自分の地区で撤去が始まり、目に見えて状況が変わるのがうれしいです」と話していました。
環境省市町村除染・廃棄物対策室の北山孝信室長補佐は「ようやく撤去作業を始めることができました。地元の人のためにも一刻も早く作業を進めたいです」と話していました。
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