2013年 1月 31日
西大寺会陽 宝木取り
来月16日に行われる岡山市の西大寺会陽「裸まつり」を前に、裸の男たちが奪い合う宝の木、宝木の原木を取りに行く儀式が31日未明に行われました。午前0時、岡山市東区の西大寺観音院を出発した9人の使者。菅笠にわらじ履きという昔ながらのいでたちで、約4キロ離れた無量寿院を目指します。道中は無言がしきたりで、一切話すことはできません。午前0時の岡山市の気温は4.5度と、平年より温かく、使者の額にはうっすらと汗がにじみます。出発から約40分後。無量寿院に到着した一行は、住職が祈祷した宝木の原木を受け取り、再び無言で来た道を帰りました。原木は2本の宝木に削られ、来月16日午後10時に、裸の群れへと投下されます。

危険運転の被告に判決
3年前高松市で乗用車を猛スピードで運転して事故を起こし同乗者3人を死傷させたとして危険運転致死傷の罪に問われた男の裁判員裁判で高松地裁は懲役7年の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは高松市鶴市町の自動車修理業、田村和也被告(33)です。判決によりますと田村被告は2010年4月高松市檀紙町の県道で男女3人を乗せた乗用車を時速約145キロで運転し、道路沿いの看板などに衝突させて2人を死亡させ1人に重傷を負わせたものです。判決公判で高松地裁の幅田勝行裁判長は「2人の尊い命を奪った危険極まりない行為。運転技能を過信し配慮を欠いていたのは明らかで反省が認められない」として懲役10年の求刑に対し、田村被告に懲役7年の実刑判決を言い渡しました。

トンネル一斉点検開始
先月発生した中央自動車道のトンネル崩落事故を受け、岡山県内の国道でトンネルの一斉点検が始まりました。このうち奈義町の国道53号にある奈義トンネルでは作業員18人がトンネルの壁を補強している鉄板などを金づちでたたいたり実際に手で触れたりしてボルトのゆるみやサビがないかを確認していました。点検は先月山梨県の中央自動車道笹子トンネルで天井のコンクリートの板が崩落して走行中の車が下敷きになり9人が死亡した事故を受け国が全国一斉に行っているものです。1969年に開通した奈義トンネルは年に1回目視による点検は行われていましたが今回は全長約600メートルに渡るトンネルの内部で天井や壁に取り付けられた照明や標識などの構造物が落下する危険がないか詳しくチェックします。国土交通省岡山国道事務所では来月18日までに国道にあるトンネルなど19カ所で点検を行うことにしています。

水中探査装置使い訓練
岡山県警が中四国で初めて導入した水中探査装置を使った水難救助訓練が岡山市で行われました。岡山県警が導入した水中探査装置は超音波を使って左右150度、深さ20mまで探査が可能です。訓練は巨大地震による津波で男性1人が乗った車が川に流されたという想定で行われました。水難救助隊が探査装置を使って車を捜索。水の中の様子は地上のモニターに映し出されます。そして訓練開始から約30分後、ダイバーが水難者に見立てた人形を引き揚げました。岡山県警では今後水中探査装置を水難者の救助や証拠品の捜索に活用するということです。

巨大な雪像お目見え
岡山県北鏡野町のスキー場で、2日の「氷紋まつり」に向け、巨大な雪像づくりが行われています。雪像作りが行われているのは、鏡野町にある恩原高原スキー場のパノラマゲレンデです。2日の氷紋まつりに向け、地元の人たちが制作しているもので、幅20メートル高さ5メートルある雪のキャンバスに、恩原湖に住むという伝説の恐竜「恩シー」や、ウサギなどの動物をかたどっています。今週から始まった雪像づくりは完成間近で、参加者は輪郭の部分を削ったり、雪を固めるなど急ピッチで作業を進めています。氷紋まつりは2日に行われ、雪を使った玉入れやそり引き大会がある他、花火やレーザー光線でスキー場を彩ります。

落ちない花を受験生に
三豊市の中学3年生に合格祈願のお守りと一緒に「落ちない花」マーガレットが贈られました。三豊市内の中学校7校にマーガレットをプレゼントしているのはJA香川県三豊花き部会です。このうち詫間中学校では3年生の代表4人に白とピンクそれぞれ50本づつを紅白に仕立てた花束と学問の神様、滝宮天満宮のお守りなどがプレゼントされました。三豊市は、水はけがよく日照時間が長いことから年間350万本のマーガレットを栽培する日本一の産地です。見頃が過ぎても花が落ちないマーガレットの特徴に着目しおととしから高校受験を控えた市内の中学3年生にプレゼントされるようになりました。マーガレットは3年生の教室に続く廊下に飾られ受験を控えた生徒たちにエールを送り続けます。