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振り込め詐欺の被害額 過去最悪に
1月31日 10時48分

振り込め詐欺の被害額 過去最悪に
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去年の振り込め詐欺の被害額は、未公開株など金融商品の取り引きを装った手口の急増で、年間として初めて300億円を超えて363億円余りに上り、過去最悪を更新しました。

警察庁によりますと、振り込め詐欺のうち、オレオレ詐欺などの従来型の手口の被害額は、去年1年間に161億円余りと、前の年より34億円余り増えました。
オレオレ詐欺では、被害者の自宅を訪れて現金を直接受け取る手口が全体の半数を初めて超えたこともあり、1件当たりの被害額も272万円と、前の年より59万円増えました。
また最近は、実体がない会社の未公開株や社債などの金融商品を売りつけ代金をだまし取る手口が目立っていますが、こうした手口の被害額はおよそ184億円と、2.6倍に急増しました。
中には取り引きの話を進めたあとで「インサイダー取引になる」などとうそをつき、弁護士費用などの名目で多額の現金をだまし取るなど、手口が巧妙化しているということです。
その結果、振り込め詐欺全体の被害額は363億円余りと、年間として初めて300億円を超え、過去最悪だった平成16年の283億円を大幅に更新しました。
警察庁は、摘発した詐欺グループから押収した高齢者などの名簿をもとに、警察官が電話をかけるなどして一人一人に直接注意を呼びかけるとともに、取締りをさらに強化する方針です。

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