【スコッツデール(米アリゾナ州)テッド・ムース】石川遼(21)が米ツアー最高の大観衆の前で初の予選突破を目指す。31日に開幕するフェニックス・オープンを前に30日、会場のTPCスコッツデールで練習ラウンド。1週間で50万人以上のギャラリーが集まる大会で、収容約2万人のスタンドがあり「スタジアム」と呼ばれている16番ホール攻略に意欲を見せた。
昨年は土曜日だけで17万人が集まったモンスター大会。特に16番パー3は、ホール全体を取り囲むように周囲ほぼ360度にスタンドが設置され、まるで野球場。時にウエーブがわき起こり、ヤジも当たり前の名物ホールに石川も「スタンドが高いので感じる風が上空と違う。注意したい」と警戒。それでも、歓声で波に乗るタイプだけに「わくわく感がある」と期待する。
練習日のこの日も3万人が詰め掛ける中、スイングやパターをチェック。「先週まではスイングのことでいっぱいだったが、ようやくフィーリングが出てきてゴルフできそう」と納得顔。「そろそろ、という感じはある」。大観衆を魅了するショットで、今季初の予選突破と上位を狙う。
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