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【スポーツ】

<記者の目>欧米のIOC委員にイメージダウン

2013年2月1日 紙面から

 全柔連が描いていた「園田続投」は一夜で崩れた。続投方針の背景には、女子柔道の指導者不足がある。

 全柔連関係者は「当面は園田監督の後任は置かない。しばらく監督は不在のままで、欧州遠征は代行を立てて戦う」と明かす。もちろん再調査の結果を精査する意図もあるだろう。だが、同関係者は「最大の問題は監督の候補者がいないこと。(再任となった)11月にも園田以上の人材がいなかった。女子を教えられる人がいない」と嘆く。

 園田監督とともに告発された男性コーチの処遇は未定のまま。欧州遠征を控えての異常事態。女子の強化プランは一から練り直しとなりそうだ。

 また、今回の騒動による影響は2020年東京五輪招致にも及ぶ。国内支持率が課題のなか、園田監督は「スポーツとはこういうもんだと思われることに対して申し訳なく思う」と話し、招致活動に影響は「あると思う」と答えた。

 欧米では指導において、暴力は絶対に許されない。日本を象徴する競技・柔道での汚点。スポーツ文化の未成熟さを露呈してしまった。開催地決定の投票権を持つ欧米のIOC委員へのイメージダウンは計り知れない。 (森合正範)

 

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