蹴球探訪
J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事
【大相撲】大鵬さんと最後のお別れ 政府が国民栄誉賞検討2013年2月1日 紙面から
心室頻拍のため、19日に72歳で亡くなった、大相撲で歴代最多の32回優勝の元横綱大鵬の納谷幸喜(なや・こうき)さんの葬儀・告別式が31日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、300人のファンを含む1500人が別れを惜しんだ。亡くなる2日前に大嶽部屋で対面していた横綱白鵬(27)=宮城野=は、弔辞で大鵬親方の遺志を継ぐことを誓った。政府は、納谷さんに国民栄誉賞を授与する検討を始めた。 昭和の大横綱、納谷さんを「角界の父」と慕ってきた白鵬は2分55秒の弔辞にありったけの思いを込めた。「私のしこ名は、大鵬親方のような偉大な横綱に、との願いを込めて付けられました。その時、初めて親方のことを知って、いつしかあこがれを抱くようになりました。もっと厳しい言葉を直接かけてもらいたかったです」 来日して12年。数え切れないほどの思い出が胸をよぎる中、最も印象に残る言葉として挙げたのは07年5月、横綱昇進を決めた時のことだった。「横綱というのは勝って当たり前。勝てなくなったら引退するしかないんだ、と。横綱になってすぐ引退を考えさせられました。喜びに浸っていた私には身の引き締まる気がしました」 亡くなる2日前の1月17日。初場所5日目の取組前に白鵬は紗代子夫人とともに自宅で療養中の納谷さんを見舞った。「場所中の外出は控えるようにしていますが、ご自宅をうかがったのは親方の導きがあったからだと思います」。約10分間の最後の会話。「最後に言われた『しっかりやれよ!』の言葉を胸に、これからも横綱として、力士代表として日々精進していきます」 先頭でひつぎを持ち、霊きゅう車に納めた白鵬の目は真っ赤に染まっていた。最多優勝32回の大横綱から得た言葉を一つ一つかみ締めながら横綱の重責を背負う決意を新たにした。 (竹尾和久) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|