DeNAの中畑清監督(59)が31日、DeNAにWBC日本代表のメンバーがいないことをチームづくりに生かし、5年連続最下位からの浮上を狙うことを明らかにした。
午後2時すぎに那覇着。1年前はインフルエンザ禍に見舞われたキャンプ地で元気いっぱいだった。「12日に向け準備しなさいといってあるからね」。2年目を迎える中畑DeNAの実戦初日は1軍の休日である12日。宜野湾市立球場を使い、2軍選手や新人でチームを組み、韓国プロ野球のハンファと戦う予定だ。
日程設定には理由はあった。「もっと早く実戦をやるところもあるけど、他チームはWBCもあって時間的制約がある。うちは1人もいないから、そのあたり余裕かな」。最後に「さびしーい」と中畑節で報道陣を笑わせたが全員でキャンプを張れる効果を狙う。
12日の練習試合まで5日の休みをのぞくと10日間。14人の新戦力を自ら観察する。そのためにブルペン、打撃練習などの時間帯が重ならないよう配慮する方針だ。
午後5時から行ったミーティングでは「ひとつのポジションに3人は置かない。相手に勝つ前にチーム内の競争に勝て」とあおった。メンバー全員で1カ月競争、2年目のチームをつくり上げる気だ。 (後藤慎一)
この記事を印刷する