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'13/2/1

そごう呉店が23年の歴史に幕<動画あり>



 JR呉駅(呉市)前で23年間営業してきた百貨店、そごう呉店が31日、閉店した。周辺への競合店進出や商圏拡大、不況の長期化などで売り上げ減少が続いていた。

 午後7時に営業を終え、入り口前で閉店セレモニーがあった。従業員約30人が整列。高田順一店長が「支えてくれた皆様に従業員一同、心から感謝を申し上げます」とあいさつし、市民たちから「ありがとう」の声が飛び、拍手が起きた。

 この日は、長年親しんだ店舗の最後を見届けたいと多くの客が詰め掛け、開店前から長い列ができた。

 従業員も接客に力を入れた。開店から23年間勤務した北村利之さん(45)は「地域密着でやってきた。期待に応えられなくなるのは辛い」と唇をかんだ。

 同店は90年に開店し、最盛期の93年2月期には212億円を売り上げた。昨年2月期には89億円まで下げ、同年6月に閉店を発表した。

 跡地利用は現時点では未定。そごう・西武(東京)と、土地の大部分と8階建てビルの一部を所有する呉市が検討を急ぐ。パートやテナント従業員の再就職も課題だ。

動画はこちら

【写真説明】閉店セレモニーで感謝の言葉を述べる高田店長(手前)




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