(「Viva La Freelance!」はフリーランスをテーマにしたシリーズ記事です。)
これ面白い投稿ですね。考えてみました。
フリーランスになりたいのか、経営者になりたいのか
こちらの記事は要約すると「フリーランスになってウハウハだったけど、規模の大きな案件を受けた結果、首が回らなくなって撃沈した」という話になります。
ぼくはぼちぼちフリーランス3年目ですが、100万円以上の案件は受けたことはありません。話がないわけではありませんが、意図的に受けないようにしています。
というのも、そうした規模の大きい案件は、少なからず仕事のなかに「経営者」の要素が入ってくるからです。
先の記事のフリーランスの方も、「銀行で300万の融資を受けた」「外注への支払いで資金が底をついた」という話がありますね。ここだけ読むと、フリーランスというよりは、まるで中小企業の経営者のような語りぐさです(卑下しているわけではないですよ)。
小さい規模の案件なら、自分ひとりで自由に動けます。外注先をマネジメントする必要もなければ、ましてや融資を受ける必要もありません。フリーランスでいることのメリットは、この「機動力」にこそあると思います。
より大きな仕事をしたければ、人や資金を管理する、「経営者」としての能力が必要になってきます。これは得てして、フリーランス的な機動力と相反するものだったりします。本当に有能な経営者なら、うまく両立できるんでしょうけど…。
経営者orフリーランスというのはあくまで個人の選択の問題なので、どちらが良い、悪いという議論ではありません。ぼくは創作活動に力を入れたいので、当面は機動力が高いフリーランスでいたいと考えています。大規模案件やっちゃうとブログなんて書いてるヒマないですからね…。
冒頭の記事を投稿したフリーランスの方は、うかつにも「経営」に手を出してしまったということなのでしょう。成功しているフリーランスの人ほど、陥ってしまいがちな罠なのかもしれません。
彼の失敗から学べるのは、「融資や外注先のマネジメントが必要な大規模な案件を受ける際は、仕事の質が変わることを覚悟して臨むべき」という教訓でしょう。フリーランスのみなさん、どうぞお気をつけください。
(「Viva La Freelance!」はフリーランスをテーマにしたシリーズ記事です。)