男女6人の遺体が見つかった兵庫県尼崎市の連続変死事件で、昨年11月に起訴された7被告のうち、同居人の橋本次郎さん(当時53)の遺体を海に捨てたとして死体遺棄罪に問われた角田(すみだ)優太郎被告(26)の初公判が30日、神戸地裁(奥田哲也裁判長)であった。被告側は起訴内容の認否を留保した。弁護人は「追起訴を確認してから対応したい」と述べた。
昨年10月に尼崎市の民家の床下で3人の遺体が見つかって以降、連続変死事件に関する公判は初めて。殺人罪でも起訴された他の6被告は裁判員裁判になる。
優太郎被告は留置場で自殺した角田美代子元被告(当時64)の息子。起訴状によると2011年11月、美代子元被告を含む7人と共謀のうえ、ドラム缶の中にコンクリート詰めにされた橋本さんの遺体を尼崎市内の貸倉庫から民家へ移し、岡山県備前市に運んで海に遺棄したとされる。