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大津市中2生自殺 第3者委「いじめが直接的要因と考えられる」

フジテレビ系(FNN) 1月31日(木)19時32分配信

滋賀・大津市で中学2年の男子生徒が自殺した問題をめぐり、いじめと自殺に因果関係はあったのか、注目の調査報告書が提出された。
31日午後6時すぎ、自殺した男子生徒の父親は、「先ほど、委員の先生方から説明を受けながら、調査報告書を読ませていただきました。率直な感想といたしましては、やはり息子は、学校に見殺しにされたのだという思いです」と話した。
いじめと自殺の因果関係は認められたのか。
31日、その報告を待つ、滋賀・大津市の越市長のもとを訪れたのは、第3者委員会の委員たちだった。
委員会のメンバーとして、教育評論家の尾木直樹氏も加わった、中学2年の男子生徒が自殺した原因の第3者による調査。
委員長から越市長へと、報告書が手渡しされた。
越市長は「ありがとうございます」と話した。
毎日、自殺の練習をさせられ、虫の死がいを口に入れられるなど、これまでに生徒へのアンケートを通じ、自殺した生徒へのいじめの中身は明らかになっていた。
そして、ここにきて、当時の教師側の様子も明らかになってきた。
男子生徒が命を絶つ1週間前、同級生に顔を殴られけがをした際、生徒を手当てした養護教諭に対し、担任がいじめを知っていたととれる発言をしていた。
担任は「とうとうやりましたか」と話したという。
市の第3者委員会が、市長に提出した調査報告書は、230ページ以上に及ぶものとなっていた。
その中に明記された男子生徒の自殺の要因については、「いじめが自死につながる、直接的要因になったと考えられる」としている。
また、教員の間でも、いじめを疑う認識があったと指摘している。
さらに、問題発覚後の教育委員会の対応についても、「いじめの認定作業を学校に丸投げしていた」と強く批判した。
その一方で、報告書には、加害者とされた3人の同級生のうち1人については、「いじめの要件にはあたらない」とも書かれていた。
この報告書を渡し終えた直後、尾木氏を直撃した。
尾木氏は「(報告書を提出されましたが?)ほっとしました」と話した。
調査報告書の提出を受けて、亡くなった男子生徒の父親は、「今回、ここまでたどり着くことができたのは、中学校の生徒さんたちが書いてくれたアンケートのおかげです。息子は本当に喜んでいると思います」と話した。

最終更新:1月31日(木)19時53分

Fuji News Network

 
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