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できごと
【浪速風】日本は本当の“お友達”と仲良くしよう(1月16日)
2013.1.16 13:52
[【浪速風】]
安倍晋三首相の祖父、岸信介は首相に就任するや東南アジア6カ国を歴訪した。インドではネール首相が広場に集まった群衆に岸を紹介して「私の子供の時に日露戦争があり、ちっぽけな島国が世界一強い陸軍を持つ大国に勝った。私の一生はこの日本によって決まった」と歓迎した。
▼まだ戦争の記憶が薄れぬ昭和32(1957)年である。この一事をもっても、日本がアジアに独立の気運をもたらしたことがわかる。岸は周到に外交政策を練っていた。帰国して、各国の経済的自立を助ける東南アジア開発基金構想を打ち出す。さらに、すぐさまアメリカに飛んで対等な「日米新時代」を呼びかけた。
▼岸の戦略的な外交の遺伝子は孫にも受け継がれているのだろう。安倍首相の東南アジア訪問は、尖閣諸島と同様に力で南シナ海における権益を広げようとする中国を見据えている。「友愛」と媚びて反日・嫌日の国に足元を見られるより、本当の“お友達”を増やす方がいい。
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