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NY州議会“慰安婦”決議採択1月30日 10時39分
アメリカ・ニューヨーク州議会上院は29日、いわゆる従軍慰安婦の問題について人道に対する罪だとして、巻き込まれた女性たちの尊厳をたたえるという決議を全会一致で採択しました。
この決議案は去年、ニューヨーク郊外の公園にアメリカでは2つ目となる「慰安婦の碑」が建てられたことに合わせて、ニューヨーク州の57人の上院議員が共同で提出したもので、採決の結果、全会一致で採択されました。
決議では、第2次世界大戦中の日本の「従軍慰安婦」は、人道に対する罪だとしたうえで、巻き込まれた女性たちの尊厳をたたえるとしています。
決議案の草案には当初、「日本政府に公式な謝罪を求める」という文言も含まれていましたが、州議会で外交関係に触れることは適切ではないと判断され、その部分は削除されたということです。
アメリカでは2007年、連邦議会下院で、慰安婦問題を巡って日本に謝罪を求める決議が採択されていますが、従軍慰安婦に関する決議が州議会レベルで採択されるのは初めてです。
決議案を提出したニューヨーク州議会のトニー・アヴェラ上院議員は「人権問題について世界でも先駆的なニューヨークでこの決議が採択されたことで強いメッセージが打ち出せた」と述べました。
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