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【芸能・社会】

長山洋子 演歌初カーネギー 世界にアピール!津軽三味線

2013年1月31日 紙面から

ニューヨークの繁華街で笑みを見せる長山洋子(江川悠撮影)

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 【ニューヨーク江川悠】歌手の長山洋子(45)が29日(日本時間30日)、「世界の音楽の殿堂」として知られる「カーネギーホール」で、演歌歌手として初めてのコンサートを開催。あでやかな着物姿と津軽三味線の立ち弾きで約600人を魅了した。デビュー30周年の長山は、津軽三味線の立ち弾きを海外で披露したいという長年の夢をついにかなえた。

 長山の公演は、国際フラワーアレンジメント協会主催による特別コンサートで、長山の凜(りん)とした三味線の立ち弾きを世界にアピールしたいという主催者側の意向から実現した。

 カーネギーホールでは2010年に日本大衆音楽文化協会主催の音楽イベントに北島三郎(76)や中村美律子(62)らが参加したことはあるが、単独のコンサート形式では長山が演歌界初となる。

 オープニングでは、津軽三味線の澤田流の2人を従えた長山が、民謡の「俵積み唄」を豪快な立ち弾きとパワフルな歌声で披露。3人の一糸乱れぬ弦さばきに会場からはため息がもれた。

 「着物と津軽三味線、演歌を世界の皆さんに見てほしかった。一番大きな夢だった。まだ実際に夢を見ているようで、この上になく幸せです。今日のために、家にある一番いい着物から順番に選んできました。メークも普段は1時間のところ5時間ほどかけました」

 長山はプライベートでも何度も訪れたことのある大好きなニューヨークでコンサートが実現した喜びを語った。

 長山の晴れ舞台に、夫で米国出身の実業家マーク・スミス氏(44)とその両親も駆けつけた。フロリダに住む義父母にも初めて生のパフォーマンスを見てもらおうと、長山は昨年のクリスマスに航空券をプレゼントし、ホテルも予約したという。

 全9曲のステージを代表曲「じょんから女節」で締めくくった長山は「アメリカの両親に親孝行ができたと思います。これからも津軽三味線の魅力を海外に伝えていきたい」とあらためて満足そうに語った。

 義母のアンさん(68)は「とっても華々しくて最高でした。きっとニューヨークの人たちも大好きになると思うわ」と絶賛。義父のアーリーさん(69)も「津軽三味線は初めて聴いたけど、とってもファンタスティックだったよ」と目を細めていた。

◆加山雄三らも公演

 過去にカーネギーホールで公演を行った主な日本人歌手としてはアイ・ジョージ(1963年)、朱里エイコ(76年)、加藤登紀子(88年)、高橋真梨子(93年)、森山良子(96年)、加山雄三(2005年)らがいる。

 ※()内は開催年。

<カーネギーホール> ニューヨーク・マンハッタン島の57丁目と7番街の一角にあるコンサートホール。鉄鋼王と呼ばれるアメリカの実業家アンドリュー・カーネギー氏によって建てられた。1891年5月5日、指揮者のウォルター・ダムロッシュと作曲家のチャイコフスキーのコンサートでこけら落としされた。

 長山がコンサートを行ったのは、リサイタル向けのザンケルホールで、それ以外にメーンホールのアイザック・スターン音楽堂と、室内音楽向けのヴェイル・リサイタルホールがある。

 

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