日本原子力研究開発機構は4日、人形峠環境技術センター(鏡野町上斎原)で、微量の放射性物質を含んだ水滴が放射線管理区域外に漏れた、と発表した。原子炉等規制法の基準値は超えておらず、施設外への漏出も確認されていないことから、人体や環境への影響はないとしている。
センターによると、4日午前11時45分ごろ、1999年までウランを精錬転換していた施設の排気ダクトから水滴が落ちているのを、点検中の職員が発見した。ダクトは放射線管理区域外にある給気室を通っており、外気との温度差で、ダクト表面に結露ができた可能性が高いという。
センターでは79年から濃縮ウランの試験生産を始め、05年に最後のウラン製品を出荷。現在も劣化ウランや濃縮ウランを管理し、精錬転換施設の解体作業が進んでいる。
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